石川利光_(作家)とは? わかりやすく解説

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石川利光 (作家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/24 02:05 UTC 版)

石川利光

石川 利光(いしかわ としみつ、1914年2月3日 - 2001年7月14日)は、日本作家宮中研三名義の官能小説も発表した。

弁護士を父に持ち、三男として大分県日田市に生まれる。日田中学(現在の大分県立日田高等学校)を卒業し、1932年早稲田高等学院を経て早稲田大学に入るが、1937年近藤忠義に誘われて法政大学国文科に転学し、1940年に卒業。1941年に同人誌を統合した『文藝主潮』の編集委員となる。1944年に日本文学報国会会員となり、日本航空機工業に勤務。1946年に九州書院を興す。丹羽文雄を中心とした会合に参加し、『文学者』の刊行を引き受ける。

1951年に執筆活動に入り、第25回芥川賞を『春の草』で受賞した。その後は作家活動に入るが、中間小説が多く、1967年妻を喪うと官能小説をもっぱら執筆した(『芥川賞全集』第4巻年譜)。

大分県立日田高等学校の校歌の作詞も担当した。2006年7月には遺品である自筆原稿などが娘により日田市に寄贈され、日田市役所にて一般公開された。

著書

  • 『春の草』文芸春秋新社 1951
  • 『火蛾』小説朝日社 1953
  • 『女だけの旅』山田書店 1954 改題「女の緑地」小壷天書房 1957
  • 『半未亡人』鱒書房(コバルト新書)1955
  • 『忘れ扇』小壷天書房 1957
  • 『爪あと』小壷天書房 1958
  • 『女性の美と悪徳 魅力に関する新しい章』東京書房 1958
  • 『12の結婚』小壷天書房 1959
  • 『女触』七曜社(不作法随筆シリーズ 1962
  • 『プレイガール』スポーツニッポン新聞社 1968
  • 『花芯のときめき』日本文華社(文華新書)1975
  • 『花芯のもだえ』日本文華社(文華新書・小説選集) 1978
  • 『失神あそび』日本文華社(文華新書) 1978
  • 『体験くらべ』日本文華社(文華新書・小説選集) 1979
  • 『花芯のうずき』日本文華社(文華新書・小説選集) 1979
  • 『濡れざかり』日本文華社(文華新書) 1980
  • 『体験ざかり』日本文華社(文華新書・小説選集) 1981



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