森禮子とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 森禮子の意味・解説 

もり‐れいこ【森礼子】


森禮子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/12 01:14 UTC 版)

森 禮子(もり れいこ 1928年7月7日[1] - 2014年3月28日[1][2])は小説家劇作家芥川賞作家。

概略

クリスチャンで独身。福岡市大円寺町(現・唐人町)生まれ[3]。福岡県立福岡高等女学校(現・福岡県立福岡中央高等学校)卒業[2]。1947年、西南学院バプテスト教会にて受浸(バプテスマ)。1949年まで西南学院大学図書館に勤務。

1950年、第3期九州文学に参加し、処女作『レエヌのある風景』を発表。NHK福岡放送局作家グループのメンバーとなり、放送作家としても活動する。27歳の時に上京して『文芸首都』に入り[2]北杜夫なだいなだ佐藤愛子らと交際。小説「鎮魂曲」が「婦人朝日」の懸賞小説に入選。1963年、「未完のカルテ」で女流新人賞次席。その後、放送作家として台本を書く。新劇に熱中し、劇団現代その他のサークルに7 - 8本の戯曲を書く。ラジオ、テレビの脚本も手掛ける。1976年に「遊園地暮景」で新潮新人賞候補。しかし十二指腸潰瘍を患い、医師から「切るか、放送作家をやめるか」と迫られて小説家に転向。国際結婚した姉が住む米国の小さな町に1ヵ月滞在。その時の見聞から1980年『モッキングバードのいる町』で第82回芥川賞受賞[1]遠藤周作遠山一行と共に日本キリスト教芸術センターを設立した。

2014年3月28日、膵臓癌のため福岡県志免町の病院で死去[2]。85歳没。

著作

  • 愛と迷いと 現代作家の模索する人間像 コンコーディア社 1974
  • モッキングバードのいる町 新潮社 1980
  • 『五島崩れ』主婦の友社、1980
  • 光るひととき 主婦の友社, 1980
  • 『天の猟犬・他人の血』文藝春秋、1980
  • ひとりの時間 海竜社 1980 のち三笠書房知的生き方文庫 
  • なないろのしか 西図協出版 1981
  • 人生のまわり道 潮出版社 1981
  • もうひとりのあなたへ 対談集 ヨルダン社 1982
  • にっぽん味栗毛 潮出版社 1983 のち文庫 
  • 三彩の女 主婦の友社 1983
  • 聖書による十二の物語 中央出版社 1983
  • 出会いの時間 海竜社 1984
  • ひとり行く旅 菁柿堂 1985
  • イエス 講談社, 1988
  • 『神女(かみんちゆ)』講談社、1989
  • 私を変えた聖地の旅 海竜社 1992
  • 女の子はらくじゃない みそっかすの少女時代 ポプラ社 1994
  • 『献身 萩原タケの生涯』白水社、1995
  • 『森礼子戯曲集』菁柿堂、2000
  • 神父ド・ロの冒険 教文館 2000
  • 『誘惑の岸』菁柿堂 2002
  • キリシタン史の謎を歩く 教文館 2005
  • キリシタン海の道紀行 教文館 2008.1

作品

  • 『鎮魂曲』
  • 『未完のカルテ』
  • 『他人の血』
  • 『海辺の伝説』(戯曲)
  • 『通りゃんせ』(戯曲)

出典

  1. ^ a b c "森禮子". デジタル版 日本人名大辞典+Plus. コトバンクより2023年7月16日閲覧
  2. ^ a b c d 訃報:森禮子さん85歳=芥川賞作家”. 毎日新聞 (2014年4月1日). 2014年4月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月16日閲覧。
  3. ^ 中央区文学散歩 ~文学で歩く中央区~ 第3回 荒戸・唐人町”. 福岡市 (2016年7月12日). 2023年7月16日閲覧。WARP(インターネット資料収集保存事業)


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「森禮子」の関連用語

森禮子のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



森禮子のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの森禮子 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS