小野正嗣とは? わかりやすく解説

おの‐まさつぐ〔をの‐〕【小野正嗣】

読み方:おのまさつぐ

1970〜 ]文学者小説家。大分の生まれ。「にぎやかな湾に背負われた船」で第15回三島由紀夫賞、「九年前祈り」で第152芥川賞受賞海外作品の翻訳手がける


小野正嗣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/08 10:07 UTC 版)

小野 正嗣
(おの まさつぐ)
誕生 (1970-11-27) 1970年11月27日(54歳)
職業 小説家
言語 日本語
国籍 日本
教育 博士
最終学歴 パリ第8大学Ph.D
活動期間 2001年 -
ジャンル 小説
代表作 『にぎやかな湾に背負われた船』(2002年)
『九年前の祈り』(2014年)
主な受賞歴 朝日新人文学賞(2001年)
三島由紀夫賞(2002年)
早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞(2013年)
芥川龍之介賞(2015年)
デビュー作 『水に埋もれる墓』(2001年)
配偶者 あり
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小野 正嗣(おの まさつぐ、1970年11月27日[1] - )は、日本小説家比較文学者・フランス文学者早稲田大学文化構想学部教授。

来歴・人物

大分県蒲江町(現佐伯市)出身[1]大分県立佐伯鶴城高等学校から一浪した後、東京大学文科I類に入学するも法学部には進まず、教養学部比較日本文化論専攻に進学、卒業。同大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程単位取得退学。マリーズ・コンデを論じた博士論文パリ第8大学よりPh.Dの学位を取得。

1996年、新潮学生小説コンクールでデビュー。2001年、「水に埋もれる墓」で第12回朝日新人文学賞受賞。2002年、『にぎやかな湾に背負われた船』で第15回三島由紀夫賞受賞。2003年、「水死人の帰還」で第128回芥川龍之介賞候補。2006年に東京大学教養学部助手、2007年明治学院大学文学部専任講師に就任(現代フランス語圏文学)。2013年准教授。2014年立教大学文学部文学科文芸・思想専修准教授、2016年教授、2016年より、放送大学客員准教授。2019年より、早稲田大学文化構想学部教授。

2008年、「マイクロバス」で第139回芥川龍之介賞候補。2012年から朝日新聞書評委員。2013年、「獅子渡り鼻」で第148回芥川龍之介賞候補、同年、早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞を受賞し、『獅子渡り鼻』で第35回野間文芸新人賞候補。2015年「九年前の祈り」で芥川龍之介賞受賞。

2016年10月から23年3月まで、毎日新聞(西部本社発行、大分面・学芸面)に掌編小説「踏み跡にたたずんで」を連載。

2018年より、NHK放送『日曜美術館』にキャスターとして出演。

作品リスト

小説

単行本

  • 『水に埋もれる墓』(2001年 朝日新聞社
  • 『にぎやかな湾に背負われた船』(2002年 朝日新聞社 /2005年 朝日文庫 /2015年 朝日文庫【新装版】)
  • 『森のはずれで』(2006年 文藝春秋
    • 片乳(『新潮』2004年3月号)
    • 古い皮の袋(『文學界』2004年6月号)
    • 眠る瘤(『文學界』2005年5月号)
    • 森のお菓子屋(『文學界』2006年3月号)
  • 『マイクロバス』(2008年 新潮社
    • 人魚の唄(『新潮』2003年12月号)
    • マイクロバス(『新潮』2008年4月号)
  • 『線路と川と母のまじわるところ』(2009年 朝日新聞出版
    • 旅する部族(『小説トリッパー』2005年冬季号)
    • 皮膚に残されたもの(『小説トリッパー』2006年春季号)
    • 線路と川と母のまじわるところ(『小説トリッパー』2008年冬季号)
  • 『夜よりも大きい』(2010年 リトルモア
  • 『文学 ヒューマニティーズ』(2012年 岩波書店
  • 『獅子渡り鼻』(2013年 講談社/2015年 講談社文庫)
    • 獅子渡り鼻(『群像』2012年11月号)
  • 『九年前の祈り』(2014年 講談社/2017年 講談社文庫)
    • 九年前の祈り(『群像』2014年9月号)
  • 『残された者たち』(2015年 集英社文庫
    • 残された者たち(『すばる』2011年8月号)
  • 『水死人の帰還』(2015年 文藝春秋)
    • ばあばあ・さる・じいじい(『新潮』学生小説コンクール投稿作)
    • 夜神楽(『新潮』1997年5月号)
    • ブイになった男(『三田文学』1997年8月号)
    • 水死人の帰還(『文學界』2002年10月号)
    • おでぶではげの女の子とおじいさん(『文學界』2005年1月号)
    • みのる、一日(『新潮』2009年9月号)
  • 『踏み跡にたたずんで』(2020年 毎日新聞出版)
  • 『あわいに開かれて』 (2023年 毎日新聞出版)

単行本未収録作品

  • 庭が教えてくれたこと(『新潮』2002年7月号)
  • 大きな音(『新潮』2002年8月号)
  • ムク(『新潮』2005年12月号)
  • 母さんのピアノ(『すばる』2010年1月号)
  • 流れに運ばれまいとするもの(『すばる』2010年3月号)
  • 蟻の列がほどけるとき(『早稲田文学3』)

随筆

  • 『浦からマグノリアの庭へ』(2010年8月 白水社
  • 『歓待する文学』(2012年11月 NHK出版、同名のNHKこころをよむテキストの加筆・単行本化)

翻訳

その他

その他

出演

脚注

出典

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