アミタヴ・ゴーシュとは? わかりやすく解説

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アミタヴ・ゴーシュ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/27 15:28 UTC 版)

アミタヴ・ゴーシュ
Amitav Ghosh
アミタヴ・ゴーシュ(2007)
現地語名 অমিতাভ ঘোষ
誕生 (1956-07-11) 1956年7月11日(68歳)
コルカタ
職業 小説家
国籍 インド
ジャンル フィクション歴史小説
代表作 The Hungry Tide (2004), Sea of Poppies (2008)
配偶者 デボラ・ベイカー
公式サイト http://www.amitavghosh.com/
ウィキポータル 文学
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アミタヴ・ゴーシュ(Amitav Ghosh, অমিতাভ ঘোষ1956年7月11日 - )はベンガルインド人英語作家。現在は妻子と共にブルックリン在住。2007年インド政府よりパドマ・シュリー勲章を授与される[1]

略歴

アミタヴ・ゴーシュはコルカタに生まれ、ドゥーン・スクールセント・ステファン大学デリー大学で学び、そしてオックスフォード大学セント・エドムンド・カレッジで社会人類学の博士号を取得した[2]

妻デボラ・ベイカーは、詩人ローラ・ライディングの伝記を発表した作家であり、またリトル・ブラウン・アンド・カンパニーの編集者を務めている。ゴーシュはニューヨーク市立大学クイーンズ校において、比較文学のディスティングイッシュト・プロフェッサーの職に就き、2005年からはハーバード大学英語学部の客員教授を務めた。近年ゴア州の不動産を購入し、インドへの帰国も行っている。現在は3部作を執筆中。

特徴

もっとも新しい作品である Sea of Poppies阿片戦争以前に舞台をおいたエピック・サーガであり、東洋の植民地支配の歴史に視点をあてている。ゴーシュの作品はポストコロニアル理論的であると評される強いテーマを持ち、一方で歴史小説とも分類されている。彼の主題はユニークかつ個人的なもので、彼の作品の魅力は深刻なテーマに「インド-ノスタルジック」な要素を織り込む所に見いだされる。2010年ダン・デイヴィッド賞受賞。2024年にはエラスムス賞を受賞した。[3]

邦訳作品

  • 『シャドウ・ラインズ―語られなかったインド』井坂理穂 訳 而立書房、2004.5
  • 『カルカッタ染色体』伊藤真 訳 DHC 2003.6
  • 『ガラスの宮殿』小沢自然・小野正嗣 訳 新潮社〈新潮クレスト・ブックス〉、2007.10
  • 『大いなる錯乱 気候変動と〈思考しえぬもの〉』三原芳秋, 井沼香保里 訳 以文社、2022.10
  • 『飢えた潮』岩堀兼一郎 訳 未知谷、2023.4

作品

フィクション

  • The Circle of Reason (1986) - 1990年メディシス賞外国小説部門受賞[4]
  • シャドウ・ラインズ——語られなかったインド (The Shadow Lines 1990) - インドで最も権威のある文学賞、サーヒトヤ・アカデミー賞を受賞[5]
  • カルカッタ染色体 (The Calcutta Chromosome 1995) - 1997年アーサー・C・クラーク賞受賞[6]
  • ガラスの宮殿 (The Glass Palace 2000)
  • The Hungry Tide (2004)
  • Sea of Poppies (2008) - 2008年ブッカー賞ショートリスト[7]

ノンフィクション・エッセイ

  • In an Antique Land (1992)
  • Dancing in Cambodia and At Large in Burma (1998)
  • The Imam and the Indian (2002)
  • Incendiary Circumstances (2006)

脚注

外部リンク




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