井戸川射子とは? わかりやすく解説

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いどがわ‐いこ〔ゐどがは‐〕【井戸川射子】

読み方:いどがわいこ

1987〜 ]詩人・小説家兵庫生まれ平成31年2019詩集「する、されるユートピア」で中原中也賞令和3年2021)「ここはとても速い川」で野間文芸新人賞受賞。「この世の喜びよ」で第168芥川賞受賞した


井戸川射子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/18 16:51 UTC 版)

井戸川 射子
(いどがわ いこ)
誕生 (1987-12-01) 1987年12月1日(37歳)
兵庫県神戸市
職業 小説家詩人
言語 日本語
国籍 日本
教育 学士
最終学歴 関西学院大学社会学部
活動期間 2016年 -
ジャンル
小説
代表作 『ここはとても速い川』(2021年)
この世の喜びよ』(2022年)
『無形』(2024年)
主な受賞歴 中原中也賞(2019年)
野間文芸新人賞(2021年)
芥川龍之介賞(2022年)
芸術選奨新人賞(2025年)
公式サイト 井戸川射子 (@ikoidogawa) - X(旧Twitter)
ウィキポータル 文学
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井戸川 射子(いどがわ いこ、1987年12月1日[1] - )は、日本の詩人小説家兵庫県在住[2]

経歴・人物

神戸市生まれで、小学生のころから西宮市に住む[3]

関西学院大学社会学部卒業[2]。2023年3月まで高校の国語科教諭[2][3]

2016年から『ユリイカ』誌上「今月の作品」欄、『現代詩手帖』誌上「新人作品」欄に投稿詩が掲載され始める。

2018年、第一詩集『する、されるユートピア』を私家版にて刊行。2019年2月に同詩集にて第24回中原中也賞を受賞[4]

2021年、小説集『ここはとても速い川』で野間文芸新人賞を受賞[5]

2022年、『この世の喜びよ』で第168回芥川龍之介賞を受賞[6]

2023年に西宮市特別賞を受賞[3]

2025年、『無形』で芸術選奨新人賞を受賞[7]

作品リスト

詩集

  • 『する、されるユートピア』(私家版、2018年9月 / 青土社、2019年8月)
  • 『遠景』(思潮社、2022年7月)

小説

  • 『ここはとても速い川』(講談社、2021年6月 / 講談社文庫、2022年12月)
    • 「ここはとても速い川」 - 『群像』2020年11月号
    • 「膨張」 - 『群像』2020年7月号
  • この世の喜びよ』(講談社、2022年11月 / 講談社文庫、2024年10月)
    • 「この世の喜びよ」 - 『群像』2022年7月号
    • 「マイホーム」 - 『早稲田文学増刊号 家族』通巻第1037号(2022年3月)
    • 「キャンプ」 - 『群像』2022年1月号
  • 『共に明るい』(講談社、2023年11月)
  • 『無形』(講談社、2024年10月)
  • 『移動そのもの』(筑摩書房、2025年3月)
  • 『曇りなく常に良く』(中央公論新社、2025年3月)
    • 初出:「婦人公論.jp」2023年12月11日 - 2024年9月2日

雑誌等掲載

詩作品
  • 「受賞詩集より―川をすくう手 熱帯鳥類館、内部 母国 テンダー 大丈夫、中空で飛ぶ」 - 『ユリイカ』2019年4月号
  • 「激しい脈動オーロラ」 - 『現代詩手帖』2019年7月号
  • 「肉体は波打つ皮ふに包まれてせいせいするわ(わたしはいいわ)」 - 『文學界』2019年7月号
  • 「する、されるユートピア」 - 『現代詩手帖』2019年12月号 再録
  • 「トーチング / UchinouraBay」 - 『現代詩手帖』2020年2月号
  • 「かわいそうに、濡れて」- 『群像』2022年12月号
  • 「雷鳴、しかし風の勢いが耳を塞ぐ いい運搬」 - 『現代詩手帖』2023年1月号
  • 「誰かの膜 いい運搬」 - 『現代詩手帖』2023年2月号
  • 「含まれ、やがて一致を目指す いい運搬」 - 『現代詩手帖』2023年3月号
  • 「野焼き いい運搬」 - 『現代詩手帖』2023年4月号
  • 「鳥の声が、私たちに聞こえる いい運搬」 - 『現代詩手帖』2023年5月号
小説作品
  • 「素晴らしく幸福で豊かな」 - 『群像』2021年6月号
  • 「共に明るい」-『群像』2023年1月号
エッセイなど
  • 「サンキュー、だけをただくり返す」 - 『群像』2019年12月号
  • 「アンケート特集 シネマ2019」(スティーヴン・カンター/監督『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』) - 『群像』2020年2月号
  • 「詩という入れ物、入れ物としてのわたし」 - 『現代詩手帖』2020年3月号
  • 「あれと同じ」 - 『すばる』2022年2月号

脚注

  1. ^ 第24回中原中也賞の発表 山口市、2019年2月9日(2023年1月19日閲覧)
  2. ^ a b c 【第24回中原中也賞】井戸川射子さん『する、されるユートピア』が受賞”. 本のページ (2019年2月13日). 2025年5月19日閲覧。
  3. ^ a b c 真常法彦 (2023年5月31日). “「今後もこの街を記す」 芥川賞の井戸川さんに西宮市特別賞:朝日新聞”. 朝日新聞. 2023年10月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月19日閲覧。
  4. ^ 『ユリイカ』2019年4月号。
  5. ^ 野波健祐 (2021年11月16日). “野間文芸新人賞の井戸川射子さん 自由に思い、感じ、見たことを小説に”. 好書好日. 2025年5月19日閲覧。
  6. ^ 芥川賞・直木賞の贈呈式 兵庫出身の井戸川射子さんも喜び語る”. NHK NEWS WEB. 日本放送協会. 2023年2月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月19日閲覧。
  7. ^ 田島知樹 (2025年3月3日). “芸術選奨に「名探偵コナン」作者の青山剛昌さんや阿部サダヲさんら”. 朝日新聞. 2025年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月19日閲覧。

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