菅野昭正とは? わかりやすく解説

菅野昭正

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/10 01:18 UTC 版)

菅野 昭正(かんの あきまさ、1930年1月7日 - 2023年3月9日)は、日本文芸評論家フランス文学者翻訳家東京大学名誉教授。

読売文学賞選考委員。世田谷文学館名誉館長。日本芸術院会員。

位階従四位勲等旭日中綬章紫綬褒章

来歴

神奈川県横浜市出身[1]浦和高等学校(旧制)を経て、東京大学文学部仏文学科卒業[1]。1954年東京大学助手、1957年明治大学講師助教授、1972年東京大学文学部仏文科助教授、1982年教授、1990年定年退任、名誉教授白百合女子大学教授。

1997年紫綬褒章受章[2]。2000年度日本芸術院賞受賞[2]。2003年、日本芸術院会員[2]。2006年、旭日中綬章受章[2]。2007年、世田谷文学館館長。2021年4月、館長を退任し名誉館長(後任は亀山郁夫)。2022年(令和4年)1月、宮中歌会始召人を務めた。

2023年3月9日、死去[3]。93歳没。死没日付をもって従四位に叙された[4]

人物

現代フランス文学の翻訳を多数刊行し、近現代日本文学の研究も盛んに行っている。1981年から2001年まで「東京新聞」などで文芸時評を担当し『変容する文学の中で』として刊行された。

受賞歴

著書

  • 『詩の現在 12冊の詩集』(集英社) 1974年
  • 『小説の現在』(中央公論社、中公叢書) 1974年
  • 『詩学創造』(集英社) 1984年/平凡社ライブラリー 2001年
  • 『ステファヌ・マラルメ』(中央公論社) 1985年
  • 横光利一』(福武書店) 1991年
  • 『小説を考える 変転する時代のなかで』(講談社) 1992年
  • 『セイレーンの歌 フランス文学論集』(小沢書店) 1993年
  • 永井荷風巡歴』(岩波書店) 1996年/岩波現代文庫 2009年
  • 『変容する文学のなかで 上 文芸時評1982-1990』(集英社) 2002年
  • 『変容する文学のなかで 下 文芸時評1991-2001』(集英社) 2002年
  • 『変容する文学のなかで 完 文芸時評2002-2004』(集英社) 2007年:「現在文学史年表」「作者名・作品名索引」付
  • 『憂鬱の文学史』(新潮社) 2009年 
  • 『明日への回想』(筑摩書房) 2009年 
  • 『小説家 大岡昇平』(筑摩書房) 2014年
  • 『小説と映画の世紀』(未來社) 2021年

共著・編著

翻訳

脚注

  1. ^ a b 菅野昭正 | 著者プロフィール”. www.shinchosha.co.jp. 新潮社. 2022年12月12日閲覧。
  2. ^ a b c d 菅野 昭正|現会員|日本芸術院”. geijutuin.go.jp. 日本芸術院. 2022年12月12日閲覧。
  3. ^ 仏文学者の菅野昭正さんが死去、93歳…新聞で長く「文芸時評」を担当”. 読売新聞. 2023年3月22日閲覧。
  4. ^ 『官報』第961号10頁 令和5年4月19日




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