野平 一郎
東京芸術大学および大学院を経て、給費留学生としてパリ音楽院に留学。その後IRCAMにて、電子音響音楽やコンピュータ音楽を学び、80年代フランス最先端の音楽的影響を強く受けた。洗練の極みとも言うべき繊細かつダイナミックなその音楽は、今なおヨーロッパでも高い評価を得ている。作曲家としてのみならず、ピアニストとしても活躍。柔軟かつ強靭なテクニックと深い洞察力を持って、現代音楽からクラシックに至る幅広い分野で、絶大な信頼を得ている。これまでに作曲を間宮芳生、永冨正之、ベッツイー・ジョラス、セルジュ・ニッグに、ピアノ及びピアノ伴奏法を高良芳枝、アンリエット・ピュイグ=ロジェ、ジャン・ケルネルに師事。東京芸術大学助教授を経て、現在静岡音楽館AOI芸術監督。武井賞、中島健蔵音楽賞、尾高賞、芸術選奨文部大臣新人賞、京都音楽賞実践部門賞など受賞多数。
野平一郎
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野平 一郎 | |
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出生名 | 野平 一郎(のだいら いちろう) |
生誕 | 1953年5月5日(71歳) |
出身地 | ![]() |
学歴 | 東京芸術大学音楽学部卒業 東京芸術大学大学院 音楽研究科修士課程修了 パリ国立高等音楽院卒業 |
ジャンル | クラシック |
職業 | 東京芸術大学音楽学部教授 |
担当楽器 | ピアノ |
活動期間 | 1982年 - |
公式サイト | 野平一郎 Ichiro Nodaira's Web site |
野平 一郎(のだいら いちろう、1953年5月5日 - )は、日本の作曲家、ピアニスト。
略歴
東京生まれ。東京芸術大学附属音楽高等学校を経て、東京芸術大学音楽学部作曲科卒業、同大学院修了。渡仏し、アンサンブル・イティネレールのピアニストを務め[1]、パリ国立高等音楽院を卒業。間宮芳生、永冨正之、アンリエット・ピュイグ=ロジェ、ベッツィー・ジョラス、セルジュ・ニグ、ミシェル・フィリッポ他に師事[2]。東京芸術大学音楽学部教授(2021年3月定年退職)を経て、現在同大名誉教授。東京音楽大学教授(2023年4月学長就任)、静岡音楽館AOI音楽監督、東京文化会館音楽監督、日本フォーレ協会会長、日本ベートーヴェンクライス代表、オーケストラ・ニッポニカミュージック・アドヴァイザーを務め、作曲家・演奏家として精力的に活動している。作品はアンリ・ルモワンヌ社他から発売されている[3]。妻は、作曲家・音楽評論家の野平多美。
受賞歴
- 1995年 - 中島健蔵音楽賞
- 1996年 - 尾高賞
- 1996年 - 芸術選奨新人賞
- 1996年 - 京都音楽賞実践部門賞
- 2004年 - サントリー音楽賞
- 2005年 - 芸術選奨文部大臣賞
- 2010年 - 静岡県文化奨励賞
- 2013年 - 尾高賞
- 2012年 - 紫綬褒章[4]
- 2019年 - 日本芸術院賞
主な作品
- 1982年 - 錯乱のテクスチュア I
- 1991年 - 挑戦への14の逸脱
- 1995年 - 室内協奏曲第1番
- 2002年 - 炎の弦
- 2004年 - 冬の四重奏曲
- 2005年 - オペラ「マドルガーダ」
著書
- 『作曲家から見たピアノ進化論』音楽之友社 2015
翻訳
- ピエール・ブーレーズ『参照点』笠羽映子共訳 書肆風の薔薇 叢書言語の政治 1989
- オリヴィエ・メシアン,イヴォンヌ・ロリオ=メシアン『メシアンによるラヴェル楽曲分析』丹波明監修 全音楽譜出版社 2007
脚注
出典
- ^ “静岡音楽館AOI芸術監督”. www.aoi.shizuoka-city.or.jp. 2018年11月23日閲覧。
- ^ “プロフィール”. 野平一郎. 2023年1月22日閲覧。
- ^ “Ichiro Nodaira”. www.henry-lemoine.com. 2018年11月21日閲覧。
- ^ “役所広司さんに紫綬=漫画家の萩尾さんも―春の褒章”. 東京書籍 (2012年5月1日). 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月29日閲覧。
外部リンク
- 野平一郎 Ichiro Nodaira's website 2023年1月22日閲覧
- 東京芸術大学教員総覧
- Researchmap|野平一郎 2023年1月22日閲覧
「野平 一郎」の例文・使い方・用例・文例
- ホンダの創業者本田宗一郎は日本の自動車産業における最も偉大なイノベータの一人だった。
- 一郎はどことなく傷ついたように言ったが、それが嘘っぱちであることはこいつの長年の付き合いが教えてくれた。
- 予約係の高橋一郎氏に、予約確認のためあなたのクレジットカード番号を連絡して下さい。
- 名前は田中一郎です。
- 彼は僕を一郎と呼んだ。
- 私の親しい友人、福岡一郎氏があなたに会いたがっています。
- 一郎は利益よりも友情を大切にする。
- 一郎ははじめて名古屋へ行く。
- その赤ん坊はおじさんの名にちなんで一郎と名付けられた。
- こんにちは。僕は田中一郎です。よろしくお願いします。
- 私は田中一郎という者です
- 私は田中一郎と申す者です
- 田中一郎は本校生徒たることを証明す
- 5月9日,69歳のプロスキーヤーで冒険家の三浦雄一郎さんと,息子の豪太(ごうた)さんが,ネパールのヒマラヤ山脈にある8201メートルの高さのチョーオユーに登頂した。
- 雄一郎さんは,8000メートル以上の高さの山に登頂した,最高齢の人となった。
- 雄一郎さんは,7大陸すべての最高峰だけでなく,1970年には世界最高峰である,エベレストの斜面をスキーで滑降したことで有名である。
- チョーオユーの山頂で雄一郎さんは,「風が強く,気温は摂氏マイナス20度。景色を楽しむにはよくない状況だが,素晴らしい気分だ。」とその状況を説明した。
- 2003年5月,雄一郎さんは再びエベレストに登る予定だ。
- もし成功すれば,雄一郎さんは登頂の最高年齢者となる。
- 高円宮(たかまどのみや)ご夫妻と小泉純一郎首相が式典に参加した。
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