間宮芳生とは? わかりやすく解説

間宮 芳生

【英】:Mamiya, Michio
[日本]  1929

2007年7月 執筆者: 須藤 英子

北海道旭川生まれ1952年東京音楽学校(現東京芸大卒業池内友次郎師事バルトーク触発され卒業直後より民俗音楽研究力を入れる。53年外山雄三林光と『山羊の会』を結成社会目を向けたその姿勢は、日本民謡のみならずジャズアフリカ民俗音楽への関心にもつながり、それらを素材とした独自の作風確立していく。代表作に、《合唱のためのコンポジション》(58~)シリーズ、《オーケストラのための2つタブロー'65》(65)など。ピアノ演奏を得意とし、《ピアノ協奏曲第2番》(70)、《ピアノ・ソナタ》(73)など、ピアノ名作も多い。尾高賞文化庁芸術祭大賞ザルツブルグTVオペラ金賞など、受賞多数

ピアノ独奏曲

ピアノ合奏

管弦楽ピアノ


間宮芳生

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/31 18:37 UTC 版)

間宮 芳生
生誕 (1929-06-29) 1929年6月29日
出身地 日本北海道旭川市
死没 (2024-12-11) 2024年12月11日(95歳没)
東京都[要出典]
学歴 東京音楽学校
ジャンル クラシック音楽映画音楽、放送音楽
職業 作曲家

間宮 芳生(まみや みちお、1929年6月29日 - 2024年12月11日)は、日本作曲家

人物・来歴

北海道旭川市生まれ、青森県青森市育ち[1]東京音楽学校(現:東京芸術大学)作曲科にて池内友次郎に師事するが、同校入学までは作曲もピアノも独学であった[2]

1953年、外山雄三林光と共に『山羊の会』を結成する。

1970年代、谷川雁が創設したラボ教育センターの物語テープに音楽を提供。1981年「十代の会」の発起人の一人[3]として同会創立に参加。

2024年12月11日肺炎のため死去。95歳没[4]

受賞歴

  • 1950年、「チェロ・ソナタ」で第19回日本音楽コンクール作曲部門第3位。
  • 1957年、「八面の箏と室内管弦楽のための協奏曲」で芸術祭奨励賞受賞。
  • 1958年、「合唱のためのコンポジション」で毎日音楽賞受賞。
  • 1959年、「ヴァイオリン協奏曲」で毎日芸術賞受賞。
  • 1966年、「オーケストラのための2つのタブロー'65」で第14回尾高賞受賞。
  • 1971年、「ピアノ協奏曲第2番」で第19回尾高賞受賞。
  • 1978年、「管弦楽のための協奏曲」で第33回芸術祭優秀賞受賞。
  • 1992年、紫綬褒章受章。
  • 1999年、勲四等旭日小綬章受章[5]

主要な作品

()内の人物は台本作者、作詩者、または献呈者。

管弦楽

吹奏楽

協奏曲

  • ピアノ協奏曲第1番 - 第4番
  • ヴァイオリン協奏曲第1番 - 第2番
  • チェロ協奏曲

室内楽・器楽

  • ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
  • ピアノ・ソナタ第1番 - 第3番
  • 弦楽四重奏曲第1番 - 第3番
  • 無伴奏チェロ・ソナタ
  • 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
  • 尺八のためのプレリュード第1番 - 第2番
  • チェロとピアノのための五つのフィンランド民謡
  • 尺八とチェロのためのKIO(キオ)
  • 12のエチュード ピアノのために
  • エチュード ショパン
  • 風のしるし・オッフェルトリウム ピアノ(左手)のために(館野泉に献呈)

声楽

合唱

  • 合唱のためのコンポジション第1番 - 第17番
  • 児童合唱(女声合唱)のための「五つのわらべうた」
  • 日本民謡による四つの女声合唱曲
  • 北国の二つの歌(1959年)
  • 児童合唱のための「Até netsik」(1978/C・W・ニコル
  • 児童合唱曲「三色草子」(1980年)
  • 合唱のための「12のインヴェンション
  • 混声合唱のための「五つのピエタ」(1970/大久保景造)
  • 児童(女声)合唱曲「Motet Vernale」(1988/草野心平
  • 空の向こうがわ(1991年/友竹辰
  • 児童合唱と打楽器のための「木々のうた -- Song of Trees」(1995年/木島始、サムリ・パウラハリウ) - オッリ・コルテカンガスとの共作
  • 男声合唱のための「おまえの声は花粉になる」(金関寿夫 訳詩、間宮芳生 編詩)
  • Etudes for Chorus(1983年 - 1999年)
  • 児童(女声)合唱のための組曲「うたのわたりどりたち」(2006年)

オペラ

映画、テレビ音楽

著書

共著
  • 『木々のうた――唱うエコロジーの試み』(オッリ・コルテカンガスとの共著 農山漁村文化協会)1997

訳書

脚注

注釈・出典

  1. ^ 『現代音楽の冒険』岩波新書、1990年。生い立ちについて言及あり
  2. ^ ピアノも作曲も特に師についたことはなく、後に東京芸術大学に入学するまでは、まったくの独学といえるものであった。コンサートホール ATM 間宮芳生の肖像 2015年4月4日[土]”. 水戸美術館. 水戸美術館. 2023年1月26日閲覧。
  3. ^ 発起人は、谷川雁根本順吉、間宮芳生、定村忠士高松次郎、高野睦、C・W・ニコル、西藤和
  4. ^ 作曲家の間宮芳生さん死去、95歳 民謡を取り入れた合唱曲など」『朝日新聞デジタル』2024年12月12日。2024年12月12日閲覧。
  5. ^ 「秋の叙勲 晴れの受章者 勲四等-勲七等(都内分)」『読売新聞』1999年11月3日朝刊

外部リンク




固有名詞の分類

日本の作曲家 水谷公生  船山基紀  間宮芳生  南能衛  澤野弘之
近現代の作曲家 エルッキ・メラルティン  ペギー・ステュアート・クーリッジ  間宮芳生  ルーズ・ランゴー  ジャン・デトワイラー
近現代音楽の作曲家 アルバン・ベルク  パウル・ヒンデミット  間宮芳生  ルーズ・ランゴー  エレン・ターフィ・ツウィリッヒ
日本のクラシック音楽の作曲家 大木正夫  浦田健次郎  間宮芳生  助川敏弥  富士松魯中
オペラ作曲家 レオン・イェッセル  アンドレ=エルネスト=モデスト・グレトリ  間宮芳生  エミール・フォン・レズニチェク  アルマス・ラウニス
作曲家 秋山桃花  萩田光雄  間宮芳生  市川昭介  チャールズ・ミンガス
吹奏楽の作曲家 浦田健次郎  パウル・ヒンデミット  間宮芳生  クロード・トーマス・スミス  ヤサント・ジャダン
日本共産党の人物 姫野浄  長尾淳三  間宮芳生  斎藤隆介  兼岩伝一
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日本の映画音楽の作曲家 黛敏郎  紙恭輔  間宮芳生  羽岡佳  菅野祐悟

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