褒章とは? わかりやすく解説

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ほう‐しょう〔‐シヤウ〕【褒章】

読み方:ほうしょう

栄典の一。ある分野において、りっぱな行い功績のあった人を表彰するために国から与えられる記章。紅綬(こうじゅ)(人命救助)・緑綬(徳行卓越)・綬(らんじゅ)(公益教育など)・紺綬(公益のための私財寄付)・黄綬(業務精励)・紫綬文化功労)の6種が定められている。→叙勲(じょくん) →勲章

[補説] 褒章の種類授与対象

種類授与対象
紅綬褒章自己の危難顧みず人命救助尽力した
緑綬褒章自ら進んで社会奉仕する活動従事し徳行顕著である者
黄綬褒章業務精励し衆民の模範である者
紫綬褒章学術芸術上の発明・改良創作に関して事績著しい者
藍綬褒章公衆利益興し成績著明である者、または公同事務尽力した
紺綬褒章公益のため私財寄附した者
飾版(しょくはん)既に褒章を授与された者に、さらに同種の褒章を授与する場合


褒章

読み方:ホウショウ(houshou)

人名救助者、徳行ある者、公共のために尽した者などに与えられる記章


褒章

我が国の褒章の種類


褒章(Medals of Honour

 明治14年に紅綬、緑綬、綬の各褒章が制定され大正7年に紺綬、昭和30年に黄綬、紫綬の各褒章が制定されました。褒章のデザインは、「褒章」の二字桜の花飾った円形メダルで、綬の色(紅、緑、黄、紫、、紺)により区分されます。

紅綬褒章
Medal with Red Ribbon
紅綬褒章

※ 左は略綬

緑綬褒章
Medal with Green Ribbon
緑綬褒章

※ 左は略綬

黄綬褒章
Medal with Yellow Ribbon
黄綬褒章

※ 左は略綬

紫綬褒章
Medal with Purple Ribbon
紫綬褒章

※ 左は略綬

藍綬褒章
Medal with Blue Ribbon
藍綬褒章

※ 左は略綬

紺綬褒章
Medal with Dark Blue Ribbon
紺綬褒章

※ 左は略綬

飾版(銀)
Silver Bar
飾版(銀)

飾版(金)
Gold Bar
飾版(金)


褒章

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/06 05:44 UTC 版)

褒章(ほうしょう)は、日本栄典の一つ。社会公共の福祉文化などに貢献した者を顕彰するため、天皇から授与される。


注釈

  1. ^ 例:君塚(記章説)と小川(勲章説)の著書における扱い。
  2. ^ 2003年(平成15年)の栄典制度改革の前には、褒章は内閣の名で授与されたため、褒章の記には内閣の印が捺された。
  3. ^ 章の種印は1881年に後藤半左衛門光正が製作した[6][7]
  4. ^ 1881年(明治14年)の創設時は「自己ノ危難ヲ顧ミス人命ヲ救助セシ者」とされた。
  5. ^ なお、救助活動を行っても、力及ばず要救助者が落命した場合には授与されない。また、警察官自衛官消防吏員などの公務執行中の行為についても授与されない。彼らは「危険業務従事者叙勲」の対象になる。
  6. ^ 内柴事件が原因で2014年(平成26年)5月10日付で褫奪された(2014年(平成26年)7月30日付『官報』6342号9頁)。
  7. ^ 「公益を目的とし、法人格を有し、公益の増進に著しく寄与する事業を行う団体であって、当該団体に関係の深い府省等の申請に基づき賞勲局が認定した団体」と定義され[26]、その一覧はウェブ上でも公開されている[27]
  8. ^ 例えば日本赤十字社日本水難救済会では、寄付に対する表彰として、500万円以上を寄付した個人や1000万円以上を寄付した団体へは紺綬褒章(褒状)を授与するよう国に申請することを告知している[28][29]

出典

  1. ^ 勲章及び褒章の英訳名(内閣府ホームページ)
  2. ^ 紺綬褒状 実物全国防犯協会連合会への多額の寄付により、日本遊技機工業組合に対して授けられたもの。
  3. ^ a b c d 紺綬褒章等の授与基準について (PDF) 、昭和55年11月28日閣議決定、内閣府賞勲局。
  4. ^ 褒章受章者の選考手続について (PDF) 、平成15年5月20日閣議了解、内閣府賞勲局。
  5. ^ a b c 勲章、記章、褒章等の授与及び伝達式例 (PDF) 、昭和38年7月12日閣議決定、内閣府賞勲局。
  6. ^ 造幣局製貨幣章牌類図録 附録・古金銀銅貨幣』 - 国立国会図書館デジタルコレクション、2019年8月14日閲覧。
  7. ^ 後藤光正『デジタル版 日本人名大辞典+Plus』 - コトバンク、2019年8月14日閲覧。
  8. ^ 踏切内に90代女性 そこに迫る特急列車「とっさの行動」取った女子大学生(20)に紅綬褒章【岡山】 RSK山陽放送
  9. ^ a b c d 褒章の種類及び授与対象、内閣府賞勲局。
  10. ^ "「エレキの神様」寺内タケシさん死去 卓越したテクニックでエレキブームの仕掛け人に". サンケイスポーツ. 産経デジタル. 20 June 2021. 2021年6月20日閲覧
  11. ^ ~騎手として初の快挙~ 的場文男騎手 黄綬褒章を受章!”. 東京シティ競馬 ニュース. 特別区競馬組合 (2020年11月2日). 2023年6月2日閲覧。
  12. ^ 柴田善臣騎手が黄綬褒章受章記念セレモニーに出席「大変な名誉です」”. 東スポ競馬. 東京スポーツ (2022年5月22日). 2023年6月2日閲覧。
  13. ^ 『官報』第1117号「詔勅」1887年3月25日。
  14. ^ 防海費献納者賞典内規ヲ定ム - 国立公文書館デジタルアーカイブ、2019年6月13日閲覧。
  15. ^ 中井新右門『人事興信録』第4版 [大正4(1915)年1月]
  16. ^ 『官報』第1218号「彙報」1887年7月21日。
  17. ^ 『官報』第1229号「宮内省達第4号」1887年8月3日。
  18. ^ 『官報』第3160号「彙報」1894年1月13日。
  19. ^ 大日本勅定褒章協会 1941- 1043〜1078コマ目。
  20. ^ 栄典制度の改革について (PDF) (平成14年8月7日閣議決定)、内閣府賞勲局、2012年。
  21. ^ a b 時代の変化に対応した栄典授与に関する提言 (PDF) 平成28年5月26日 時代の変化に対応した栄典の授与に関する有識者懇談会(内閣府) 2016年9月20日閲覧
  22. ^ 小野光賢・光景 略年表”. 憑の里【たのめのさとだより】信州・両小野地区振興会 . 2019年1月29日閲覧。
  23. ^ 換算基準は「罰金等臨時措置法」の規定および、"明治~平成 値段史" コインの散歩道(2018年7月16日閲覧)によった。
  24. ^ 大日本勅定褒章協会 1941, p. 紺1- 853コマ目。
  25. ^ “少年時代に非行経験、温情に救われて…非行少年立ち直り支援への寄付総額8億5千万円”. 読売新聞オンライン. (2021年2月3日). https://www.yomiuri.co.jp/national/20210203-OYT1T50180/ 2022年9月9日閲覧。 
  26. ^ 勲章・褒章制度の概要 - 内閣府賞勲局、2021年3月5日閲覧。
  27. ^ 紺綬褒章「公益団体」として認定する団体⼀覧(令和4年3月8日現在) (PDF) - 内閣府賞勲局、2022年3月25日閲覧。
  28. ^ 表彰制度について”. 日本赤十字社 . 2020年12月12日閲覧。
  29. ^ 栄誉ある表彰”. 日本水難救済会 . 2020年12月12日閲覧。
  30. ^ 中居正広・香取慎吾・浜崎あゆみ・西島隆弘ら、紺綬褒章を受章 「公益のため多額の私財を寄附」 - ORICON NEWS 2021年2月9日
  31. ^ YOSHIKIが紺綬褒章を受章「今後も支援活動を続けられたら」 - SANSPO.COM 2021年3月9日
  32. ^ “大幸薬品、「紺綬褒章」を返上していた…空間除菌うたった「クレベリン」1万個寄贈で授与”. 弁護士ドットコム. (2022年9月12日). https://www.bengo4.com/c_18/n_14989/ 2023年4月11日閲覧。 
  33. ^ 褒章条例 - e-Gov法令検索、2019年8月14日閲覧。
  34. ^ 褒章条例取扱手続 - e-Gov法令検索、2019年8月14日閲覧。
  35. ^ 褒章の制式及び形状を定める内閣府令 - e-Gov法令検索、2019年8月14日閲覧。


「褒章」の続きの解説一覧

褒章

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/19 05:12 UTC 版)

トムフール」の記事における「褒章」の解説

1960年 - アメリカ競馬名誉の殿堂博物館による「競馬の殿堂」に選出され殿堂入りとなる。 1999年 - ブラッド・ホース誌による20世紀のアメリカ名馬100選において11位に選ばれる

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褒章

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/01 08:01 UTC 版)

パトリック・アバークロンビー」の記事における「褒章」の解説

1945年ナイト爵授かる1950年UIA よりAIAゴールドメダル追贈される。

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褒章

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/02 09:45 UTC 版)

アライク・ハルチュニャン」の記事における「褒章」の解説

“For liberation of Shushi”勲章及び“Martial Cross2等2016年8月30日付け大統領令により、ハルチュニャンアルツァフ共和国への貢献建国25周年記念して「グリゴール・ルサボリッチ(啓蒙グレゴリウス)」の勲章授与された。

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褒章

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ラヤゴパル・クリシュナサミ」の記事における「褒章」の解説

2011年6月4日には他66と共にダトゥの称号戴いた

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褒章

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/06 07:36 UTC 版)

百瀬結」の記事における「褒章」の解説

1967年勲三等旭日中綬章1975年勲二等瑞宝章受章1986年マスコミ功労者顕彰

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褒章

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 06:41 UTC 版)

ジョーン・クラーク」の記事における「褒章」の解説

1947: 大英帝国勲章 (MBE) 1986: British Numismatist SocietySanford Saltus Gold Medalスコットランドジェームズ3世王とジェームズ4世王の治世貨幣流通研究に対して

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褒章

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東京国際駅伝」の記事における「褒章」の解説

1位:チーム参加者3名にトロフィー優勝賞金

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褒章

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オレグ・シネグボウ」の記事における「褒章」の解説

ボフダン・フメルニツキー3世勲章2022年) - 国家主権ウクライナ領土保全への著し個人的貢献ロシア侵略者から入植地を守る組織中に示され勇気無私行動に対して

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褒章

出典:『Wiktionary』 (2021/08/14 06:33 UTC 版)

名詞

ほうしょう

  1. 栄典記章
  2. 法律栄典一種で、功績顕著表彰することを目的とする(褒賞条例第1条 - 紅綬褒章緑綬褒章黄綬褒章紫綬褒章藍綬褒章紺綬褒章)。

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