にじ‐さいがい【二次災害】
二次災害
二次災害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 22:56 UTC 版)
噴火により降下した焼け砂は、富士山東側の広い耕地を覆った。農民たちは田畑の復旧を目指し、焼け砂を回収して砂捨て場に廃棄した。砂捨て場の大きな砂山は雨のたびに崩れて河川に流入した。セント・ヘレンズ火山やピナツボ火山での例から推定して、噴火後の10年間で降下火砕物の半分程度が流出したとする研究がある。特に酒匂川流域では流入した大量の火山灰によって河川の川床が上昇し、あちこちに一時的な天然ダムができ水害の起こりやすい状況になった。噴火の翌年の6月21日(8月7日)から翌日に及んだ豪雨で大規模な土石流が発生して、酒匂川の大口堤が決壊し足柄平野を火山灰交じりの濁流で埋め尽くした。これらの田畑の復旧にも火山灰の回収・廃棄作業が必要であった。さらに、足柄平野での土砂氾濫は約100年繰り返された。 噴火から300年以上が経った現在でも、宝永火口の東側斜面ではスコリアや火山灰の二次的な移動が続いている。この現象は主に特に冬季に発生するスラッシュ雪崩、さらにその融解によって発生した土石流よるもので、数年に一度の頻度で山麓の道路や構造物に被害が生じている。
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二次災害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 20:23 UTC 版)
2002年1月6日、長野県白馬にてトーホーエアレスキュー代表がヘリから転落1名死亡 2009年1月、北海道積丹岳において、スノーボード中に遭難の男性を救助に向かった北海道警察山岳救助隊が遭難者を搬送中に男性を乗せたストレッチャーがくくり付けた木から離れ滑落し、遭難者の男性が死亡した。山岳救助に過失があったとして遺族が損害賠償訴訟を提起し、一部過失認定となり賠償確定した(札幌地裁-札幌高裁-最高裁)。 2009年9月11日、岐阜県防災航空隊のヘリコプターが山岳救助活動中に墜落し航空隊員が3名死亡。 2010年7月25日、埼玉県防災航空隊のヘリコプターが山岳救助活動中に墜落し航空隊員と秩父消防本部の救助隊員が5名死亡。詳細は埼玉県防災航空隊#「あらかわ1」墜落事故(埼玉県消防防災ヘリコプター墜落事故)を参照。 2012年1月14日、岐阜県警察のヘリコプターが救助活動中に急上昇し、山岳警備隊員と接触した男性が100メートル滑落し全身打撲の軽傷。 2013年12月、富士山において、静岡市消防局の災害救助ヘリが富士山9.5合目付近(標高約3,500m付近)で遭難者の男性1人をつり上げて救助しようとする際に、悪天候もあり隊員が男性をヘリに収容する直前に救命器具が外れ、男性は約3メートルの高さから地面に落下。天候悪化のため同日の再収用を断念し、翌日再度救助収用となり死亡にて発見された。山岳救助での過失として遺族が損害賠償訴訟を提起したが請求棄却された(京都地裁-大阪高裁)。事件後一時期静岡市は「高度3,200m以上での救助活動を行わない」決定の発表もあった。 2014年9月15日、愛媛県警察の山岳警備隊員の巡査長が遭難者を救助しようとヘリコプターから降下した直後、崖下に滑落し死亡した。 2017年5月14日、山梨県警察のヘリが遭難した男性を救助活動中、男性が死亡する事故があった。ホバリング中に落石か樹木が当たったとみられ、男性のそばにいた救助隊員2人もけがをした。
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