《紺綬褒章》の正しい読み方
「紺綬褒章」の意味解説
「褒章」は明治14年に公布された「褒章条例」が始まりとなっており、国から個人や団体を称える際に授与されるメダルのことをいう。紺綬褒章以外にも色違いのメダルが数種類存在し、その色によって称える功績や事績、業績などが異なる。紺綬褒章はその内の1種類ということである。紺綬褒章は初めて褒章に関する条例が制定された当初はなかったが、褒章条例公布から37年後の大正7年に「公益のために私財を寄付した方」に授与される褒章として新たに制定された。現在では500万円以上寄付した個人、又は、1000万円以上寄付した団体に贈られている。個人と団体では褒章の形状が異なり、個人の場合はそのまま褒章が授与されるが、団体の場合は褒章ではなく賞状のような形の「褒状」の授与になる。
発令されるタイミングも他の褒章のように春秋褒章ではなく毎月1回発令されており、1500万円など多額の寄付をした場合は「木杯」が併せて贈られている。
なぜ「紺綬褒章」と読むのか・理由
紺色の綬(じゅ)を付けた褒章なので紺綬褒章と呼ばれる。「綬」(じゅ)というのは勲章型の記章のことで、大統領が儀式などでつける綬のことは大統領綬と呼ばれる。褒章というのは立派な行為に対する栄誉のしるしとして国家から授ける徽章(きしょう)のことを指す。褒章はその功績により色分けされているので紺綬褒章(こんじゅほうしょう)であれば「紺色の綬である記章を付けた褒章」であるということがわかる。「紺綬褒章」の類語・用例・例文
「紺綬褒章」の類語や関連語として別の褒章があげられる。その種類は現在6種類あり古い順に「紅綬褒章」「緑綬褒章」「藍綬褒章」「紺綬褒章」「黄綬褒章」「紫綬褒章」となっている。それぞれの褒章の功績は異なり「紅綬褒章」は人命の救助に尽力した方に。「緑綬褒章」はボランティア活動に従事し顕著な実績を挙げた方に。「藍綬褒章」は会社経営などを通じて、産業の振興や社会福祉の増進等に優れた実績を挙げた方などに。「黄綬褒章」は農業、商業、工業等の業務に励み、他の模範となるような技術や実績を有する方に。「紫綬褒章」は科学技術分野や、学術、スポーツ、芸術文化において優れた業績を挙げた者に贈られる。
「紺綬褒章」の英語用例・例文
「紺綬褒章」は英語で「Medal with Dark Blue Ribbon」となる。例文
紺綬褒章という勲章を受章する。
receive the Medal with Dark Blue Ribbon.
昭和35年紺綬褒章
1960 Medal with Dark Blue Ribbon.
76年紺綬褒章受章
1976: Received the Medal with Dark Blue Ribbon.
昭和18年に政府認定技術保存資格者、昭和51年4月28日紺綬褒章受賞。
He became a qualified craftsman approved by the government in 1943, and was awarded a Dark Blue Ribbon Medal on April 28, 1976.
1971年:紺綬褒章受章。
1971: He received the Medal with Dark Blue Ribbon.
《紺綬褒章》の正しい読み方
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