紅綬褒章
英語:Medal with Red Ribbon
褒章の一種。自己の危難を顧みず人命の救助に尽力した者を顕彰して贈られる栄典。
褒章制度の根拠として明治14年に制定された「褒章条例」第一条では、紅綬褒章は次のように規定されている。
自己ノ危難ヲ顧ミス人命ノ救助ニ尽力シタル者ニ賜フモノトス紅綬褒章の受賞者は毎回数名程度であり、褒章の中では最も受賞者数の少ない部類といえる。また、褒章の多くが、長年にわたる取り組みの成果を功績として称えるものであり、受賞者の年齢もおおむね高い傾向があるのに対し、紅綬褒章ではたびたび30代、20代、あるいは10代の者に授与されている特徴がある。
褒章には紅綬褒章、緑綬褒章、黄綬褒章、紫綬褒章、紺綬褒章、藍綬褒章の6種がある。いずれも天皇陛下の名において授与される。
紅綬褒章は、毎年春と秋の2回、春はみどりの日に、秋は文化の日に発表される。それぞれ「春の褒章」、「秋の褒章」と通称される。
関連サイト:
褒章の種類及び授与対象 - 内閣府
褒章条例 - e-Gov
褒章
紅綬褒章
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 01:21 UTC 版)
紅綬褒章(こうじゅほうしょう)は、「自己ノ危難ヲ顧ミス人命ノ救助ニ尽力シタル者」に授与される。 1882年(明治15年)、青森県の海岸で暴風波浪により難破した漁船乗組員を救助した工藤仁次郎が受章第1号である。戦後は年々受章者が減少していた。 2003年(平成15年)の栄典制度改正に伴い受章機会の拡大が図られ、2004年(平成16年)春の褒章では16年ぶりに紅綬褒章が3名に授与された。2005年(平成17年)春の褒章では落水車からの人命救助により15歳の少年に贈られた(未成年者で初の受章)。また同年秋の褒章では、JR福知山線脱線事故で救助活動に当たった日本スピンドル製造や二次災害を防いだ主婦に贈られた。 2011年(平成23年)秋の褒章では、川で溺れていた男児を協力して救助した13歳の少年に贈られた(2020年現在、最年少の受章者)。
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