《素地》の正しい読み方
「素地」の正しい読み方
「素地」の一般的な読み方は、「そじ」である。漢字それぞれの音読みを使用した形であり、特殊な読みではない。基本的な読みは「そじ」であるが、「地」の読みを「ち」として、「そち」と読むことも可能だ。その場合の意味は特に変わらない。また、「しらじ」や「きじ」といった読み方もあるが、これらは一部当て字となっている形だ。そして、「きじ」と「しらじ」でそれぞれ意味が異なる。「素地」の意味解説
「素地(そじ)」とは、下地となるもののことだ。物理的な下地の他、考え方など概念的な下地を指すことも可能だ。また、何も手を加えていない状態を指す言葉でもある。「しらじ」と読むのであれば、素焼きをした陶器や瓦という意味となる。「きじ」と読む場合は、何も手を加えていない状態の他、上薬を塗っていない状態の陶磁器や、化粧を施していない素顔、染色前の織物などを表す。それぞれ共通する意味はあるが、特定の読み方でなければ成立しない意味が多い。なぜ「そじ」「しらじ」「きじ」と読むのか・理由
「素地」の「そじ」と「そち」という読み方は、それぞれの漢字を音読みで統一している形である。「地」を濁った読みにする場合、一部の例外を除いて「ぢ」ではなく「じ」となる。「しらじ」という読み方は、「素」の読みである「しろ」が転じて「しら」になった、あるいは同じ意味を持つ「白瓷(しらじ)」の読みが当てられたと考えられる。「きじ」という読みに関しては、「生地(きじ)」の読みがそのまま当てられた形だ。意味も「生地」と共通である。そして、「きじ」と読む場合、一般的には「素地」ではなく「生地」が使用される。「素地」の類語・用例・例文
「素地」は、「そじ」「しらじ」でそれぞれ意味が異なる。「そじ」と読む場合は、物理的あるいは概念的な下地を指し、「工事に遅れが出たため、まだ素地しか完成していない」「物語の素地がようやくできてきた」といった形で使用する。「しらじ」と読むのであれば、素焼きの陶器を指す。例文にすると「この職人は数日で大量の素地を完成させる」という風になる。「素地(そじ)」の類語としては、「基礎」や「土台」が挙げられる。細かな意味合いは異なるが、いずれも物理的な下地を指すという基本的な部分は共通している。概念的な下地を指す場合の類語には、「前置き」や「前提」などがある。「素地(しらじ)」の類語には、「かわらけ」がある。古い時代の日本で作られていた土器のことであり、素焼きである点が素地と共通している。
「素地」の英語用例・例文
「素地(そじ)」を英語で表現する場合、「base material」あるいは「basis」となる。「base material」は物理的な意味での素地、「basis」は「基本」を意味する汎用性の高い単語だ。例文にすると、「The base material will be completed soon.(もうじき素地が完成する)」「I have to hurry up and prepare the basis.(急いで素地を用意しなければならない)」といった形だ。そして、「素地(しらじ)」の英語表現では、上薬を塗っていないという意味の「unglazed」を使用し、例文は「He is making unglazed now.(彼は今素地を作っている)」のようになる。《素地》の正しい読み方
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