《糸瓜》の正しい読み方
「糸瓜」の正しい読み方
「糸瓜」の正しい読み方は「へちま」である。「いとうり」とも読める。「いとうり」はヘチマの別名であり、間違いではない。「糸瓜」の意味解説
「糸瓜」とは、ウリ科の植物のことである。古くから実が食用や美容品の材料など、幅広い用途で使われてきた植物であり、タワシも代表的な使い道だ。成熟した糸瓜の実を乾燥させると、糸状の硬い繊維のみが残り、内部に空洞ができるため、タワシとして使用することができる。その見た目から、糸でできている瓜ということで、「糸瓜」という名前となった。なぜ「へちま」と読むのか・理由
「糸瓜」が「へちま」と呼ばれるのは、「いろはにほへと」で始まるいろは歌が関係している。「糸瓜」はかつて、漢字の通り「いとうり」と呼ばれていたが、時間の経過と共に「い」が略され、「と瓜(とうり)」となった。そして、いろは歌の「いろはにほへとちりぬるを」では、「と」が「へ」と「ち」の間にある。そのため、「と瓜」の「と」が「へち間(へちま)」にあるということで、読み方が「へちま」になった。「糸瓜」の類語・用例・例文
「糸瓜」は、縦に長い外見や、繊維状の中身が特徴の瓜を指す言葉である。例文は、「これは食べられる種類の糸瓜である」「糸瓜のタワシは洗いやすいので気に入っている」「沖縄は糸瓜の産地として全国的に有名である」といった形となる。また、たわしにすると空洞が多い状態になるということから、「つまらないもの」の代名詞として使用される場合も多い。そして、「この世には夢も糸瓜もない」という表現にすると、「この世には夢も何もなくつまらない」という意味合いとなる。「糸瓜」の類語としては、「金糸瓜」が挙げられる。内部に繊維状の実が詰まっている、いわゆるそうめんカボチャのことである。植物としての特徴は糸瓜とは大きく異なるが、繊維が特徴の瓜ということでまとめて扱われることは珍しくない。
「糸瓜」の英語用例・例文
「糸瓜」を英語で表現すると、「sponge gourd」となる。「gourd」は瓜という意味の単語であり、「sponge gourd」は「スポンジ状の瓜」となる。糸瓜の成り立ちと同じように、見た目が由来となっている表現だ。また、糸瓜の繊維部分のみを指す「loofah」という単語もある。それらを使用して例文を作ると、「I have never seen such a big sponge gourd(このように大きな糸瓜は見たことがない)」「This is a loofah scrubbing brush(これは糸瓜のタワシである)」となる。- 《糸瓜》の正しい読み方のページへのリンク