《簡易書留》の正しい読み方
「簡易書留」の正しい読み方
「簡易書留」は「かんいかきとめ」と読む。「簡易書留」の意味解説
「簡易書留」は郵便制度における特殊取扱郵便物である書留の一種である。書留は現金や書類、クレジットカードなど軽量で貴重な物品を送付する際に用いる方法である。引受から配達に至るまでの工程を記録し、紛失や破損などのトラブルが生じた際は原則として実損額を賠償するのが特徴だ。簡易書留は一般書留よりも手続き内容が簡略化されている書留郵便である。簡易書留は料金が割安だが、一方で郵送した物品の内容を問わず、賠償額の上限が5万円までと制限されている。また、書留の引受局と配達局は記録されるが中継局は記録されない。これらの点から、簡易書留は金銭的な価値が低いものの重要性が高い物品の郵送に適している。なぜ「簡易書留」と読むのか・理由
「簡易書留」と書いて「かんいかきとめ」と読むのは同じ書留郵便である「一般書留」が関係している。一般書留は現金を除く貴重品を郵送する際に用いる方法で、引受から中継、配達に至るまでのすべての工程を記録する。そのため、配達状況を容易に確認できるのがメリットだ。また、紛失や破損などのトラブルに見舞われた場合、所定の手続きを踏むことで最高で500万円までの賠償金を請求できるが、一方で利用料金がやや割高に設定されている。簡易書留は一般書留よりも補償額が少ないものの、利用料金はやや安価だ。一般書留の内容を簡易的にした書留なので「簡易書留」の名称になった。「書留」は「書(か-く)」「留(と-める)」ともに訓読みをしている。これは明治時代の郵便局で差出票を「書き留め」ていたことに由来しているからである。そして「簡易」は音読みをして、「簡易書留」は「かんいかきとめ」と読む。
「簡易書留」の類語・用例・例文
「簡易書留」の類語には「書留郵便」「一般書留」「現金書留」などがあり、それぞれ「かきとめゆうびん」「いっぱんかきとめ」「げんきんかきとめ」と読む。いずれも日本の郵便制度に基づく特殊取扱郵便物だが、それぞれ内容が異なる。「書留郵便」は郵便制度における書留の総称であり、簡易書留は書留郵便の一種である。「一般書留」は現金を除く重要な物品を送る際に用いる方法だ。「現金書留」は日本で現行用いられている通貨を郵送する際に用いる方法である。法律により、現金の郵送は現金書留のみと決められている。また、指定の現金封筒を使用しなければならない。外国の通貨や失効した古銭は現金とは見なされないので現金書留の手続きは不要である。例文として「簡易書留で申し込み用の書類を送る」「書留郵便の種類を学ぶ」「一般書留は手渡しで受け取りを確認する」「郵便局で現金書留用の封筒を購入した」などがある。
「簡易書留」の英語用例・例文
「簡易書留」は英語で「simple registered mail」と書く。「書類を簡易書留で送る」の例文を英訳すると「I send documents by simple registered mail.」になる。- 《簡易書留》の正しい読み方のページへのリンク