《競売》の正しい読み方
「競売」の正しい読み方
「競売」は2通りの読み方がある。1つは「きょうばい」である。この読み方は主に日常用語やメディアで用いられている。もう1つは「けいばい」である。こちらは法律用語として用いられている。「競売」の意味解説
日常用語で使われている「競売」は、骨董品や絵画などを価格が確定していない状態で市場に出し、購入希望者が対価を提示して競い合う。最終的に最高価格を提示した者が売買契約にたどり着くシステムである。「競売」を採用している市場として、魚・青果市場や家畜・競走馬市場などが挙げられる。近年ではインターネット上での「インターネットオークション」も盛んである。一方法律用語で使われている「競売」は、債務者の金銭債務の弁済として、債権者が債務所の動産・不動産売却を裁判所に申し立てる。その後裁判所が主体となって動産・不動産の最低価格を決め、期間を決めて入札を募り、最高価格を提示したものに売却する。なぜ「競売」と読むのか・理由
「競売」という単語は「競」と「売」の漢字から成り立つ。「競」は音読みで「けい」・「きょう」と読み、「くらべる・あらそう」を意味する。「売」の音読みは「ばい」である。2つの漢字が組み合わさり、「けいばい」・「きょうばい」と読む。「競売」の類語・用例・例文
日常用語の「競売」の類語には、「競り(せり)」や「競り売り」がある。これらの意味は同様であるが、「競売」と比較してカジュアルな表現となる。また「オークション」もある。こちらも「競売」と意味は同様だが、市場で取り扱う商品は美術品や骨董品などの高級品である。ただし「インターネットオークション」では、あらゆる商品を取り扱う。他の表現として「売立て」などがある。法律用語の「競売」の類語には「公売」がある。「公売」は税金滞納を回収するために国の機関が申し立てをして、裁判所が取り仕切る。「競売」の用例は以下の通りである。「競走馬の競売に赴き、当歳馬を1億円で落札した。」「家にあった古い壺を競売にかけたが、値はつかなかった。」「再三の督促にも応じなかったため、彼の家を差し押さえて競売にかけた。」「競売」の英語・用例・例文
「競売」の英語表現は「auction」である。「競売にかける」は「auction off」を使う。また裁判所など公の機関が主催する「競売」は「public auction」である。英語の用例は以下の通りである。「He obtained a large number of records at an auction.(彼は競売で大量のレコードを落札した。)」「I auctioned off my furniture for 300 dollars.(私は家具を300ドルで競売にかけた。)」「Because of tax delinquency, his car was put to public auction.(税金を滞納したため、彼の車は競売にかけられた。)」- 《競売》の正しい読み方のページへのリンク