《穿孔》の正しい読み方
「穿孔」の正しい読み方
「穿孔」の正しい読み方は「せんこう」である。意味は「孔(あな)を穿つ(うが-つ)」こと。「穿孔」の意味解説
「穿孔」とは「穴を開けること」や「開けられた穴」という意味である。また医療用語として、「胃や腸に穴が開いた状態」を指すこともある。さまざまな病気によって胃や腸に穴が開いてしまう症状が「穿孔」である。病名として使われることも多い。医療上、開孔することによって内外腔が通じる状態も「穿孔」と呼ばれる。さらに「穿孔」は工業用語でもある。「とてつもない物に穴を開ける」という意味で、硬いコンクリートや壁などに穴を開ける工事をするときに使われる。なぜ「穿孔」と読むのか・理由
「穿孔」は「せんこう」が正しい読みだが、少々難読である。「孔」は音読みで「こう・く」の2通りの読みがある。「こう」と読む語には「瞳孔(どうこう)」や「鼻孔(びこう)」のように「穴」という意がある。「く」と読む際は「孔雀(くじゃく)」のようにあまり「穴」とは関連しない意味になる。「穿孔」は穴に関する意味を持つゆえに、この際は「せんく」ではなく「せんこう」と読むのであろう。「穿孔」の類語・用例・例文
「穿孔」の類義語としては、「隙間(すきま)」や「孔穴(こうけつ)」のほか、「縦穴(たてあな)」、横穴(よこあな)」といった語がある。「穴(あな)」や 「穴凹(あなぼこ)」なども、「穿孔」の類語に含まれる。そのほか、「穴隙(けつげき)」や「穿(うが)つ」という表現も類語である。「縦穴」、「横穴」は穴の位置を示す語であり、「穿孔」とは多少意味が異なる。「隙間」は穴というより物と物の間を示すことが多いだろう。「穿(うが)つ」とは、物理的に穴を開けたり突き通したりすることである。・雨続きで工事が中止になっていたが、ようやくアスファルトを穿孔することができた。
・障子の隙間から中の様子が伺えた。
・子供が入るのもやっとの孔穴から、どうやら忍び入った模様だ。
・ボタンホールになるように、生地に縦穴を開けた。
・そのオブジェには不思議な横穴が開いていた。
・砂場で子供たちが穴を掘って遊んでいる。
・あちこちに穴凹があるので、うっかり足を入れてしまわないように気を付けなければならない。
・穴隙をきるとは、こっそり穴から覗くという意味がある。
・長期間の工事を施工して、山林を切り開いてトンネルを穿つ。
「穿孔」の英語用例・例文
「穿孔」を英語で表現すると、「perforation」や「drill」、「boring」などが挙げられる。「perforation」は貫通やミシン目、打ちぬき穴といった意味になり、「穿孔」に近い語と言える。「drill」は穴をあける行為、「boring」には穴開けなどの意味合いがあり、「穿孔」の言い換えが可能である。・Perforation can improve the thermal insulation property of bricks to some extent.(穿孔はレンガが持っている断熱効果を高める働きがある)
・workplace that is the site of a drill hole.(ドリルで穴を開ける作業がある仕事場)
・This is boring instrument.(これは穴開け(穿孔)用の道具である。)
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