《算盤》の正しい読み方
「算盤」の正しい読み方
「算盤」とは「そろばん」と読む言葉である。まれに「さんばん」と読むケースもあるが、一般的には「そろばん」と読む方が多い。また、「さんばん」は中国数学などで用いる盤を指すため、混同しないためにも「そろばん」と読んだ方が無難である。「算盤」の意味解説
「算盤」とは、串刺しになった珠を上下に動かすことによって計算を行う道具である。独特の計算法だが15世紀の初め頃から使われていて、昭和の中頃までは算盤ができることが経理や銀行の業務などに携わるには必須の条件であった。その後は電卓やパソコンの普及に伴い、「算盤」を使用する人口は減少したが、暗算が得意になる、右脳が刺激されて記憶力や発想力が豊かになる、などの効果により子供に習わせたいと思う親も少なくない。なぜ「算盤」と読むのか・理由
「算盤」は「算」と「盤」という文字でできた言葉であるが、漢字を2文字以上組み合わせたものを訓読みする「熟字訓」のため、「算」の音読みが「さん」、「盤」の音読みが「ばん」であっても「そろばん」と読むのが通例となっている。また、「スワンパン」という中国語が変化したもの、という説もある。「算盤」の類語・用例・例文
「算盤」の例文には「昔、算盤を習っていたから今でも暗算が得意なんだ」や「算盤ができるとメリットも多そうね」、「算盤を習わせたいんだけれど、良い教室を知っているかしら」などが挙げられる。類語には「珠算」や「演算」があり、「珠算」は「算盤」と同じとして捉えることができるが、「演算」は様々な計算法を使って計算をすることで計算そのものを指す言葉だ。例文としては、「珠算ってあまり聞いたことがないけれど、算盤の別の言い方なの?」や「演算とはどういうものかを細かく、分かりやすく教えてくれないか?」「演算を簡単に説明するなんて難しいから無理だよ」などとなる。また、「算盤」には金銭的なことについて損得に基づいた計算をする「算盤勘定」という言葉があり、この言葉では「あの人にはお世話になっているんだから、これは算盤勘定抜きで考えましょう」や「算盤勘定は決して悪いことではないよ。経営をしていくには当然の行動だ」などが例文となる。
「算盤」の英語 用例・例文
「算盤」は英語では「abacus」と表現される。例文には「Why don't you use my an abacus?(私の算盤を使う?)」や「You don't really see any children who use an abacus.(算盤を使っている子供はあまり見ないね)」などが挙げられる。なお、「算盤勘定」は英語では「abacus account」となるため、例文では「This happened because I did not do the abacus account.(算盤勘定をしなかったからこうなったんだ)」となる。《算盤》の正しい読み方
「算盤」の正しい読み方
「算盤」の正しい読み方は、「そろばん」または「さんばん」である。「算盤」の意味解説
「そろばん」は、串に刺した珠の位置で数を表す計算用具である。横長の箱型をしている。「さんばん」は、算木を使って計算するときに用いられる板状の盤である。素材は木や紙で位どりのために方眼が描かれ、決まりに従って算木を動かして計算する。
「そろばん」は「読み書き算盤」のような言い回しにおいて「日常の計算技術」程度の意味で用いられることもある。
なぜ「算盤」と読むのか・理由
「算盤」を「そろばん」と読む理由は、確定的ではないものの、「算盤」の中国語の読み「スアンパン」が訛ったとする説が有力である。- 《算盤》の正しい読み方のページへのリンク