《精霊馬》の正しい読み方
「精霊馬」の正しい読み方
「精霊馬」は一般的に「しょうりょううま」と読む。地域によっては「しょうりょうま」とも読む。「精霊馬」の意味解説
日本の先祖供養の風習であるお盆の期間に仏壇に置かれる供物の一つ。一般にその年に収穫されたキュウリに、割りばしを折るなどした細い木を4本刺して脚とし、馬に見立てたものである。古くからお盆には先祖の霊が帰って来ると考えられており、その際の乗り物として用意される。馬は足が速いため、早く帰って来られるようにという思いも込められる。多くの場合「精霊牛(しょうりょううし)」と呼ばれるナスで作った牛が共に供えられ、こちらはお盆の終わりに先祖が足の遅い牛に乗ってゆっくり行くようにとの意味がある。また野菜を馬や牛に見立てるのは、その年も収穫があったことを先祖に報告し安心してもらうためという説がある。
なぜ「精霊馬」と読むのか・理由
「精霊」の音読みである「ショウリョウ」に「馬」を訓読みして付けたもの。「精霊」は「セイレイ」とも音読みするが、神道に由来する霊的なものや、木の精・山の精などの日本独自の概念で神に近いとされる存在、または故人の霊を指す場合は「ショウリョウ」という読みが当てられる。お盆に先祖のために用意される「精霊棚」、死者の魂を弔う長崎県の行事「精霊流し」などの場合も「ショウリョウ」という読みになる。「セイレイ」と読む場合は西洋の妖精なども含み、日本の霊に限定されない。
「精霊馬」の類語・用例・例文
類語供物、お供え、馬
用例・例文
・お盆には日本各地で精霊馬、精霊牛が作られ仏壇に供えられる。
・精霊馬にするためのキュウリを用意しなければ。
・精霊馬のキュウリは短すぎるとご先祖が乗りにくいだろうし、長すぎてもおかしいだろうな。
・お爺ちゃんお婆ちゃんは精霊馬に乗って来るんだね。
・お盆の祖霊供養は平安時代に貴族の間で行われ、当時の精霊馬と精霊牛は藁で作られていた。
・明日でお盆も終わりだから、朝になったら精霊馬は川に流して来なければならない。
・仏壇を飾り付けて精霊馬と精霊牛を準備して、夜になったら迎え火を焚くのが我が家のお盆である。
・精霊馬の代わりににおもちゃの乗り物を用意する地方があるらしい。
・今年は長男が初めて精霊馬作りに挑戦していて、馬の脚のバランスを何度も調整している。
「精霊馬」の英語用例・例文
「精霊馬」は日本の風習であるお盆の、日本独自のもののため英語でも「Shoryo-uma」とすると良い。・Japanese make a horse out of a cucumber during Bon festival, we call this horse "Shoryo-uma".(日本人はお盆の期間にキュウリで馬を作るが、これを「精霊馬」という)
・The ancestors come on a Shoryo-uma and leave on a Shoryo-ushi. (先祖は精霊馬に乗って来て、精霊牛に乗って行く)
- 《精霊馬》の正しい読み方のページへのリンク