簡易書留
簡易書留とは、郵便物を送る際に利用できるサービスの一つである。これは、郵便局が受け取りから配達までの過程を記録し、必要に応じてその証明を提供するものである。簡易書留は、通常の書留と比べて手続きが簡単であり、料金も安価である。しかし、配達証明は配達完了の日付と時刻のみで、受取人の署名は含まれない。そのため、重要な書類や価値の高い物品を送る際には、通常の書留や特定記録郵便を利用することが推奨される。簡易書留は、通知や請求書の送付など、証明が必要だが受取人の署名までは不要な場合に適している。
簡易書留
「簡易書留」とは、書留郵便のうち送達過程の記録を一部省略することにより相対的に簡素かつ割安に確実な送達を実施する郵便の取り扱い方のことを意味する表現。日本国内ではもっぱら日本郵便が提供するサービスを指す。
「書留」は書留郵便の略であり、郵便物を預かり受け取り主の元へ届けるまでの過程を記録しつつ配達するサービスの呼び名である。書留郵便として扱われている郵便物は、配送の過程で紛失したり破損したりすれば直ちに発覚する。そのため「いつのまにか遺失していました」というような取り返しのつかない事態が極めて生じにくい。万が一、配達中に紛失したり破損したりした場合には、実損額を賠償する仕組みも設けられている。書留郵便は送り主にとって最も確実性の高い郵便取り扱い方法といえる。
なお「書留」という語の語源としては、配達員が配達記録を書き留めながら取り扱ったため、という解釈が一般的である。もっとも最近では追跡番号によって電子的に記録・管理されているため文字通り「書き留め」ることはない。
書留郵便には「一般書留」「現金書留」および「簡易書留」の3種に分けてサービスが提供されている。一般書留は、引き受けから配達までの送達過程をつぶさに記録する。そして簡易書留は、引き受けと配達のみを記録するに留め、その分だけ料金は割安で利用できるようになっている。賠償額の上限も一般書留よりずっと低い。なお現金書留は現金の送付に特化した書留サービスである。
簡易書留は、典型的には、クレジットカードや保険証などのような、軽量ながら万が一にも紛失して第三者の手に渡ることがあってはならない種類の郵便物を取り扱う際に利用される場合が多い。コンサートのチケットなども確実な送達のため簡易書留が利用される場合が多い。
なお、日本郵便による簡易書留は、万が一の事態が生じた場合の賠償額が上限5万円である。一般書留の場合は賠償額が最高500万円まで設定できる。
郵便物の取り扱いを記録するサービスとしては「特定記録」もある。特定記録は、差出人が発送したという記録を残し、配達状況を追跡できるようにするサービスである。ただし郵便物は受取人の郵便受けへ届けるのみであり、受領印などの確保は行わない。つまり、簡易書留と特定記録の違いは、簡易書留が「郵便物が受け取られた」ことを確実にするサービスであり、特定記録は「郵便物を発送した」ことを証拠に残せるサービスであるといえる。
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簡易書留
「簡易書留」とは、いわゆる「書留郵便」のうち、記録の過程を簡易化することで料金を安く抑えたサービスのことである。なお「書留郵便」とは、郵便物が到着するまでの過程を記録・追跡できるサービスのこと。一般的には現金や契約書、チケットなど重要な書類を送付する際に利用される。
日本における書留郵便の種類には「一般書留」「現金書留」「簡易書留」の3種類が存在する。まず一般書留とは、公的な書類など紛失したら大問題になるようなものを送付する際に使われる。一般的に「書留」と呼ばれているのは一般書留である。損害賠償の金額は最大500万円までとなっており、設定する賠償金の高さに応じて料金が変動するシステムとなっている。ちなみに本人限定受取郵便や裁判で必要な書類(特別送達)などを送る際は、必ず一般書留を利用しなければいけない。一般書留の場合、追跡番号の先頭の数字は「1」となる。
現金書留は日本の紙幣・硬貨を郵便で送る際に利用される書留郵便だ。ちなみに現金を郵送するときは現金書留を利用しないと郵便法に反しているとして罰される。また、現金書留の対象となるのは日本円のみとなる。海外の貨幣は対象とならず、万が一保証付きで送りたい場合は一般書留もしくは簡易書留を選択する必要がある。現金書留の追跡番号の数字は「2」となる。
そして簡易書留は、一般書留の追跡サービスを簡易化し、最大賠償額を5万円までと低く設定したことで料金も低価格化したものである。一般書留は発送・到着に加えて中継局も記録されるが、簡易書留は中継局での記録が行われない。簡易書留のサイズには決まりがなく、定形郵便はもちろん、定形外郵便も簡易書留として送ることができる。簡易書留の先頭の数字は「3」「4」「9」である。
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