《絆》の正しい読み方
「絆」の正しい読み方
「絆」の正確な読み方は、「きずな」である。単体で成立する訓読みであり、一般的に使用されることも多い。「絆」の訓読みは「きずな」以外もあるが、「絆ぐ(つなぐ)」「絆す(ほだす)」という風に、送り仮名が必要であるため、送り仮名がなければ、「きずな」と読んで問題はない。また、「絆」の音読みである「ばん」は、基本的には他の漢字と組み合わさり、熟語になった時に使用する。したがって、単体で「ばん」と読むことはない。「絆」の意味解説
「絆」は、「人と人との結びつき」という意味で使用されることが多い。そして、家族や友人など、対象となる関係は数多くあり、大抵の場合は良い意味として使用される。ただ、本来の「絆」は、断とうとしても断てない繋がりという悪い意味を持つ。また、動物が逃げることがないよう、繋いでおくための綱という意味もある。しかし、現代では、そのような悪い意味が変化して、良い意味で使用されることがほとんどとなっている。悪い意味もなくなったわけではないが、悪い意味で使用した場合は、解説をしなければまず伝わらないだろう。なぜ「絆」と読むのか・理由
「絆」の語源は、犬や馬などが逃げられないようにするための「頸綱(くびつな)」である。首にかける綱であり、そのまま「首綱」と表現することもある。「くびつな」という読み方自体は古くからあり、それが現代に至るまでに、「きずな」へと変化した形だ。「絆」の類語・用例・例文
「絆」を使用した例文は、「幸せな人生のためには、人と人との絆が大切である」「友人に助けてもらった時、強い絆を感じた」といった形となる。また、「例の騒動によって私たちの絆が断たれてしまった」「あの頃のような絆はもうない」など、繋がりが断たれてしまったことを表現する際に使用する場合も多い。さらに、「馬の絆が切れて、脱走されてしまった」という風に、「絆」本来の意味で使用することも不可能ではない。「絆」の類語としては、「縁」や「結(ゆい)」が挙げられる。ただ、「絆」と全く同じ意味というわけではなく、どちらも原則として悪い意味は持たない。そのため、言葉の中に、少しでも悪い意味を含ませたくない場合、「縁」や「結」が選ばれることがある。「縁」は「離れていても存在する、自然な繋がり」という意味である。「結」は、「他者と助け合うことができる繋がり」という意味を持つ。また、単純に「繋がり」と表現することも可能だ。「絆」の英語用例・例文
「絆」を英語で表現する場合、「Bond」あるいは「Ties」を使用する。いずれも「繋がり」という意味合いを持った単語であり、「Bond」は友人や恋人との絆、「Ties」は家族の絆を表現する際に使用することが多い。実際に使用した場合「Family ties always save my heart(家族の絆がいつも私の心を救ってくれる)」「There is a strong bond between me and him(私と彼の間には強い絆がある)」といった形となる。- 《絆》の正しい読み方のページへのリンク