《結城》の正しい読み方
「結城」の正しい読み方
「結城」の正しい読み方は「ゆうき」である。「結城」の意味解説
「結城」とは茨城県西部の地名である。「結城」と付く地名は2つある。1つ目は茨城県結城郡のことで、郡内に1町(八千代町)のみあり、人口は20,497人(2022年時点)。もう1つは茨城県結城市で、人口は49,758人 (2022年時点)。「結城」という地名は基本的には結城市を指す。結城市は東側が鬼怒川を間にはさんで筑西市と、南側は八千代町・古河市と、北側・西側が栃木県小山市と接している。かつてこの土地は「結城郡」と呼ばれ、律令制成立以後下総国に属していた。鎌倉時代は結城氏が、江戸時代からは水野家が「結城郡」を治めた。明治時代になると茨城県に編入され、1954年に茨城県結城市が誕生し市政を始める。市内には神社仏閣や蔵つくりなど城下町の雰囲気が残っている。主な産業は白菜やレタスなどの農産業、日本酒製造業、桐工芸などの伝統産業などである。「結城」は名字としても使われている。代表的なのが「結城氏」である。源頼朝の御家人である小山朝光が結城郡の地頭職に任命され、結城朝光と名乗る。以後「結城氏」は、徳川家康の次男結城秀康が越前国に移封されるまでの約400年間に渡ってこの地を治める。また「結城」は絹織物の「結城紬(ゆうきつむぎ)」のことをも指す。「結城紬」は奈良時代から作られてきた高級織物で、真綿から紬糸を作り、「地機(じばた)」という日本最古の織機を用いて作られている。「結城紬」は軽くて丈夫、それでいて美しくて温かい心地よさが特徴で、1956年には国の重要無形文化財、2010年にはユネスコの無形文化遺産に登録された。
なぜ「結城」と読むのか・理由
かつて茨城県西部の一帯では、律令制成立以前から「総(ふさ)」や「木綿(ゆう)」の産地として有名であった。「総」は麻の別称のことであり、「木綿」は穀や楮(結木)などのコウゾ属の繊維のことであり、糸や布の原料として利用されていた。そしてこの一帯を「総の国(ふさのくに)」と呼び、結木の「ゆうき」という読みに「結城」の漢字を当てて、今日に至る。「結城」の類語・用例・例文
地名としての「結城」の類語は存在しない。また絹織物の「結城」は、正式には「結城紬」と言う。例文は以下の通りである。「茨城県結城市では新たに市の職員を募集している」。「結城秀康は越前に移封された後、性を松平に戻した」。「結城紬は日本が誇る伝統工芸品である」。「結城」の英語用例・例文
「結城」の英語は「Yuki」と表現する。また絹織物の「結城」は英語で「Yuki Tsumugi」と表現する。例文は以下の通りである。「There are many sake breweries in Yuki City, Ibaraki Prefecture.(茨城県結城市には数多くの酒蔵がある)」。「Yuki Tsumugi is very popular overseas.(結城紬は海外でも高い人気を誇る)」。《結城》の正しい読み方
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