佐多稲子とは? わかりやすく解説

さた‐いねこ【佐多稲子】

読み方:さたいねこ

19041998小説家長崎生まれ本名イネ。「キャラメル工場から」でデビュー左翼運動身を投じ共産党入党するが、のち除名。他に「女の宿」「樹影」「時に佇(た)つ」「月の宴」など。


佐多稲子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/14 15:46 UTC 版)

佐多 稲子 - 窪川 稲子(さた いねこ - くぼかわ いねこ、1904年明治37年)6月1日 - 1998年平成10年)10月12日)は、日本小説家である。職を転々としたのち、プロレタリア作家として出発し、日本共産党への入党と除名、窪川鶴次郎との離婚などを経て、戦後も長く活躍した。左翼運動や夫婦関係の中での苦悩を描く自伝的な作品が多い。


注釈

  1. ^ (文学アルバム) 6 「『驢馬』同人との出会い」冒頭の「初婚から再婚まで」の章に詳しい。また、「別冊婦人公論」編集部の菱田順子とのインタビューをまとめるかたちでつくられた『年譜の行間』(1983年)の「四 結婚、心中未遂、破局」では夫の小堀が「長男が廃嫡、次男は他家へ養子に、そして三男のその人(夫)が当主にな」ったことで「俺は財産の番人にさせられた」と述べていたこと、心中未遂に至る経緯、その後父親のもとに連れられて戻り長女を出産したこと、小堀が迎えに来たが夫の態度が変わっていなかったため離婚を決意したことなどが語られている。

出典

  1. ^ a b c カルチャーラジオ NHKラジオアーカイブス「佐多稲子(「我が文学我が回想」1983年8月2日放送から) 」[リンク切れ]
  2. ^ a b 佐多稲子「川端さんとの縁」(『近代作家追悼文集成 高橋和巳志賀直哉・川端康成』)(ゆまに書房、1999年)
  3. ^ 川端康成「文芸時評 窪川氏の『レストラン・洛陽』」(文藝春秋 1929年10月号掲載)
  4. ^ Obituary: Ineko Sata by James Kirkup, The Independent(Great Britain), 29 October 1998
  5. ^ a b 『戦後期左翼人士群像』増山太助、つげ書房新社、2000、p279-282
  6. ^ a b 佐多稲子 | 兵庫ゆかりの作家”. 兵庫県立美術館. 2024年2月16日閲覧。
  7. ^ a b 『航路二十年』 1967, pp. 11–14.
  8. ^ ふぇみんとは”. ふぇみん婦人民主クラブ. 2024年2月20日閲覧。
  9. ^ a b 婦人民主クラブ』 - コトバンク
  10. ^ 『全国組織婦人団体名簿』 1981, pp. 2–3.
  11. ^ 『わが愛する東京―革新都政に期待する』財団法人社会新報、1967年3月10日。
  12. ^ 服部敏良『事典有名人の死亡診断 近代編』付録「近代有名人の死因一覧」(吉川弘文館、2010年)13頁
  13. ^ a b c 作家佐多稲子が見つめた長崎ナカジン、長崎市
  14. ^ 美しい人佐多稲子の昭和 第2回「彼女の東京地図」①佐久間文子、ART ACCESS、芸術新聞社
  15. ^ 美しい人佐多稲子の昭和 第23回「愛のない不幸な結婚」②佐久間文子、ART ACCESS、芸術新聞社
  16. ^ 佐多稲子の恋愛観野本泰子、Comparatio. 4, pp.82-96, 2000-03-30. 九州大学大学院比較社会文化研究科比較文化研究会
  17. ^ 『人事興信録 第14版 下』1943「保坂潤治」
  18. ^ 『佐多稲子全集 18』96ページ
  19. ^ 『わが懐かしき文学者たち』中島和夫、文芸社, 2006[リンク切れ]
  20. ^ 宇野浩二『文学の三十年』 (文芸選書)福武書店、1983
  21. ^ (文学アルバム)「6 『驢馬』同人との出会い」および「14 晩年の達成」を参照
  22. ^ 旺文社文庫『柿の木のある家』(壺井栄・著、初版1970年)著者年譜より
  23. ^ 朝日賞 1971-2000年度”. 朝日新聞社. 2022年9月2日閲覧。


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