佐多旧薬園
名称: | 佐多旧薬園 |
ふりがな: | さたきゅうやくえん |
種別: | 史跡 |
種別2: | |
都道府県: | 鹿児島県 |
市区町村: | 肝属郡南大隅町 |
管理団体: | |
指定年月日: | 1932.10.19(昭和7.10.19) |
指定基準: | 史5 |
特別指定年月日: | |
追加指定年月日: | |
解説文: | 伊坐敷部落ノ西南字堀切及字上ノ園平ノ二箇所ニアリ 藥園ハ貞享四年新納時升ノ藩主ニ獻上セル龍眼樹ヲ此地ニ植エタルニ起因シ寶暦明和ノ頃更ニ藥草木ヲ栽培セシモノニシテ明治維新迄番人ヲ置キ之ヲ管理セシメタリ 字堀切ノ藥園ハ面積約八百坪西北ニ丘陵ヲ負ヒ其東南麓及東部平坦地ニ龍眼樹ヲ栽培セルモノニシテ現今二十八株アリ 毎年果實ヲ採取セリ他ニ茘枝、和殻、アカテツ、印度護謨樹等アリ園内ニ番人住宅、小屋等今猶存ス 字上ノ園平ノ藥園ハ堀切ノ分園ニシテ舊時ノ面積詳ナラス現今龍眼樹三株アリ 熱帶植物ヲ栽培セル藥園トシテ著名ナリ |
佐多旧薬園
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/13 09:57 UTC 版)

佐多旧薬園(さたきゅうやくえん)は、鹿児島県肝属郡南大隅町佐多伊座敷にある薩摩藩直営の植物園跡。
概要
島津氏25代当主の島津重豪は"蘭癖大名"で知られ、向学と藩財政への貢献のために植物園事業に力を入れていた。佐多薬園は島津重豪家老の新納時升が藩主にリュウガンを献上するために宝暦年間頃開発したのが始まりといわれるが、史料でも正確な設置年月日を明らかにすることが出来ない。
その後琉球経由で輸入した南方の植物を中心に植えられ、園内にはリュウガンの他にレイシ、アカテツ、オオバゴムノキなど熱帯植物が繁茂していた。最も古い「山川薬園」、鹿児島城に近い「吉野薬園」と共に「三薬園」と呼ばれ、藩財政に貢献したが、廃藩置県の時に廃止された。
山川、吉野の2カ所がほとんど現状を留めていないのに対し、佐多薬園は30アールの土地に藩政当時の植物がそのまま植わっており、貴重な場所として昭和7年(1932年)10月9日に国の史跡となった。現在は園内を無料で見学できる。
交通アクセス
垂水市の垂水港から路線バス「佐多・大泊」行き利用、70分。「薬草園前」下車すぐ
交通不便な場所にあるため自動車利用の方が便利である(国道269号線を佐多岬方向へ南下、無料駐車場有り)
関連項目
外部リンク
座標: 北緯31度5分31.0秒 東経130度41分26.8秒 / 北緯31.091944度 東経130.690778度
固有名詞の分類
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