水原秋桜子とは?

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みずはら‐しゅうおうし〔みづはらシウアウシ〕【水原秋桜子】

[1892〜1981]俳人東京生まれ本名、豊。高浜虚子師事俳句雑誌馬酔木(あしび)」を主宰し、新興俳句推進句集葛飾(かつしか)」「秋苑」「霜林」、評論現代俳句論」。


水原秋櫻子

水原秋櫻子の俳句

うつし世に浄土の椿咲くすがた
おぼろ夜の潮騒つくるものぞこれ
この沢やいま大瑠璃鳥のこゑひとつ
しぐれふるみちのくに大き仏あり
たのしさはふえし蔵書にちちろ虫
てんぷらやすでに鰭張る今年鯊
とまり木に老いける鷲や青嵐
なつかしや帰省の馬車に山の蝶
ぬるるもの冬田に無かり雨きたる
ばい打や灯ともり給ふ観世音
ひぐらしや熊野へしづむ山幾重
ふるさとの沼のにほひや蛇苺
ふるさとや馬追鳴ける風の中
べたべたに田も菜の花も照りみだる
むさしのの空真青なる落葉かな
むさしのもはてなる丘の茶摘かな
ややありて汽艇の波や蘆の角
わがいのち菊にむかひてしづかなる
コスモスを離れし蝶に谿深し
ナイターのいみじき奇蹟現じけり
ナイターのここが勝負や蚊喰鳥
七つ島は岩礁なれや雁渡し
伊豆の海や紅梅の上に波ながれ
六月やあらく塩ふる磯料理
冬ざれやころろと鳴ける檻の鶴
冬菊のまとふはおのがひかりのみ
初日さす松はむさし野にのこる松
利根川の古きみなとの蓮かな
十六夜の竹ほのめくにをはりけり
去年の鶴去年のところに凍てにけり
吉次越狐の道となりて絶ゆ
吊橋や百歩の宙の秋の風
向日葵の空かがやけり波の群
啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々
喜雨亭翁を侮る鵯の柿に居り
国原や野火の走り火よもすがら
堂崩れ麦秋の天藍ただよふ
壷にして深山の朴の花ひらく
壺にして深山の朴の花ひらく
夏山を統べて槍ケ岳真青なり
夕東風や海の船ゐる隅田川
夜の雲に噴煙うつる新樹かな
天使魚もいさかひすなりさびしくて
天平のをとめぞ立てる雛かな
妻病めり秋風門をひらく音
宵寝して年越蕎麦に起こさるる
寄生木やしづかに移る火事の雲
寒鯉はしづかなるかな鰭を垂れ
寒鯉を真白しと見れば鰭の藍
山彦のゐてさびしさやハンモツク
 

水原秋桜子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/24 10:18 UTC 版)

水原 秋桜子(みずはら しゅうおうし、1892年明治25年)10月9日 - 1981年昭和56年)7月17日)は、日本俳人医師医学博士秋櫻子とも表記する。本名は水原豊(みずはら ゆたか)。松根東洋城、ついで高浜虚子に師事。短歌に学んだ明朗で叙情的な句風で「ホトトギス」に新風を吹き込んだが、「客観写生」の理念に飽き足らなくなり同誌を離反、俳壇に反ホトトギスを旗印とする新興俳句運動が起こるきっかけを作った。「馬酔木」主宰。別号に喜雨亭。




注釈

  1. ^ 一高では野球部、大学では東大俳句会に参加した。『句集 葛飾』笹書房、1951年 196頁、212頁
  2. ^ 昭和医専の退職年は、『昭和大学五十年史』(学校法人昭和大学、1980年)の1カ所に昭和16年、もう1カ所に昭和17年と記されている。
  3. ^ 秋桜子自身の回想評伝『高濱虚子 並に周囲の作者達』に詳しい。(文藝春秋新社、1953年/新版・講談社文芸文庫、2019年)

出典

  1. ^ 『水原秋櫻子集』 三橋敏雄解説、354頁。
  2. ^ 俳文学者の尾形仂などは「しエス」と訓んでいるが、山口青邨の弟子であった有馬朗人によれば、命名者の青邨自身は「よんエス」と発音していた。
  3. ^ 『水原秋櫻子集』 三橋敏雄解説、357-358頁。
  4. ^ 『朝日新聞』1964年4月11日(東京本社発行)朝刊、1頁。
  5. ^ 前掲『昭和大学五十年史』
  6. ^ 『俳句のモダン』 27-28頁。
  7. ^ 山本健吉「秋櫻子氏の偉業」『水原秋櫻子集』 11頁。
  8. ^ 『図説 俳句』 140頁。
  9. ^ 『水原秋櫻子集』 三橋敏雄解説、359-360頁。
  10. ^ a b 『現代俳句ハンドブック』90頁。
  11. ^ a b c 『大正人名辞典 II』、ヨ 32頁。
  12. ^ a b 『財界家系譜大観』 第6版 - 第8版。


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