石井桃子とは? わかりやすく解説

いしい‐ももこ〔いしゐ‐〕【石井桃子】


石井桃子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/22 13:59 UTC 版)

石井 桃子(いしい ももこ、1907年3月10日[2] - 2008年4月2日)は、日本児童文学作家翻訳家位階従四位日本芸術院会員。


注釈

  1. ^ 1913年入学という記述は『石井桃子集』全7巻の巻末年譜によるが、『ユリイカ』2007年7月号「特集*石井桃子 一〇〇年のおはなし」p.210では1914年入学としている。
  2. ^ おり ふみこ。石井の大学時代の先輩で文藝春秋社の元同僚。横光利一と同棲していたこともあり、横光の短篇小説『計算した女』の「お桂」のモデルとなった。結核で早世したが、のち『幻の朱い実』の大津蕗子のモデルとなる。
  3. ^ 『ユリイカ』2007年7月号「特集*石井桃子 一〇〇年のおはなし」p.75にて、今江祥智内田也哉子との対談で「太宰さんが井伏さんに橋渡しを頼んだけれども、石井さんはお断りになったそうです」と発言しているが、石井が断ったとの記述は井伏の「をんなごころ」にも石井の「太宰さん」にも登場しない。
  4. ^ 井伏の表現では「あのころの太宰は、あなたに相当あこがれてゐましたね。実際、さうでした。」となっている(『太宰治』p.90)。
  5. ^ 井伏の表現では「桃子さんは、びつくりした風で、見る見る顔を赤らめて、『あら初耳だわ。』と独りごとのやうに言つた。『おや、御存じなかつたんですか。これは失礼。』『いいえ、ちつとも。──でも、あたしだつたら、太宰さんを死なせなかつたでせうよ。』この才媛は、まだ顔を赤らめてゐた」となっている(『太宰治』p.90)。
  6. ^ 『ユリイカ』2007年7月号「特集*石井桃子 一〇〇年のおはなし」p.75にて、今江祥智内田也哉子との対談で「太宰治がああいう亡くなり方をした時に、新聞社の記者が石井さんに、『もしも太宰治と結婚されていたら、石井先生はどうされていたでしょうか?』と訊いた」と発言しているが、新聞記者が訊いたとの記述は井伏の「をんなごころ」にも石井の「太宰さん」にも登場しない。

出典

  1. ^ 上田正昭、津田秀夫、永原慶二、藤井松一、藤原彰、『コンサイス日本人名辞典 第5版』、株式会社三省堂、2009年 91頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac 石井桃子(児童文学者) - さいたま市図書館”. さいたま市図書館. 2022年7月14日閲覧。
  3. ^ 石井桃子さん生誕115年 「くまのプーさん」など翻訳、世代超え今も愛され さいたま市図書館で記念企画:東京新聞 TOKYO Web”. 東京新聞 TOKYO Web. 2022年7月14日閲覧。
  4. ^ a b 『ユリイカ』2007年7月号「特集*石井桃子 一〇〇年のおはなし」p.214
  5. ^ 『石井桃子集』第7巻所収「太宰さん」p.144(岩波書店、1999年)
  6. ^ 井伏鱒二「をんなごころ」『太宰治』(筑摩書房、1989年)pp.87-88、『井伏鱒二全集』第13巻
  7. ^ 井伏鱒二『太宰治』(筑摩書房、1989年)pp.88-89
  8. ^ 井伏鱒二『太宰治』(筑摩書房、1989年)pp.150-151
  9. ^ a b 井伏鱒二『太宰治』(筑摩書房、1989年)p.89
  10. ^ 井伏鱒二『太宰治』(筑摩書房、1989年)pp.89-90


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