飯田龍太とは?

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飯田龍太

飯田龍太の俳句

春風の朝隅々に主婦の智慧
晝の汽車音のころがる枯れ故郷
晝深き葬後の濯ぎ日の落葉
月の道子の言葉掌に置くごとし
朧夜のむんずと高む翌檜
朧夜の船団北を指して消ゆ
朧月露国遠しと思ふとき
枯れ果てて誰か火を焚く子の墓域
枯山の月今昔を照らしゐる
柚子の列斜めにほへる林檎の中
梅漬の種が真赤ぞ甲斐の冬
椋鳥の千羽傾く春の嶺
極暑の夜父と隔たる廣襖
母いまは睡りて花の十姉妹
水澄みて四方に関ある甲斐の国
水鳥の夢宙にある月明り
沢蟹の寒暮を歩きゐる故郷
河豚食うて佛陀の巨体見にゆかん
波騰げてひたすら青む加賀の国
涼風の一塊として男来る
渓川の身を揺りて夏来たるなり
湯の少女臍すこやかに山ざくら
満月に目をみひらいて花こぶし
滿月の冴えてみちびく家路あり
炎天のかすみをのぼる山の鳥
炭売女朝かがやきて里に出づ
熱の子の手の夏みかんころげ出す
父母の亡き裏口開いて枯木山
父母を呼ぶごとく夕鵙墓に搖れ
田に置いて秋の陽が透く酒の瓶
男獲るための秋空日暮れくる
白梅のあと紅梅の深空あり
白樺の夜に入る翳も高みより
白雲のうしろはるけき小春かな
百千鳥雄蘂雌蘂を囃すなり
睡る子の手足ひらきて雷の風
碧空に山充満す旱川
秋の村田にはりつきて渚澄む
秋の路上死に隣りして嬰を抱く
種蒔きしあとの遠目を駿河まで
竹林の月の奥より二月来る
紙ひとり燃ゆ忘年の山平ら
紺絣春月重く出でしかな
緑陰をよろこびの影すぎしのみ
良夜かな赤子の寝息麩のごとく
花かげに秋夜目覺める子の遺影
萌えつきし多摩ほとりなる暮春かな
葱抜くや春の不思議な夢の後
裏富士の月夜の空を黄金虫
貝こきと噛めば朧の安房の国
 

飯田龍太

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/16 01:22 UTC 版)

飯田 龍太(いいだ りゅうた、1920年(大正9年)7月10日 - 2007年(平成19年)2月25日)は、山梨県出身の俳人飯田蛇笏の四男で、蛇笏を継ぎ俳誌「雲母」を主宰。戦後の俳壇において森澄雄とともに伝統俳句の中心的存在として活躍した。




  1. ^ a b c d e f g h i j 『飯田龍太展』、p.76
  2. ^ 有泉貞夫 「俳人蛇笏・龍太と戦争(改稿)」『私の郷土史・日本近現代史拾遺』 110-112頁。
  3. ^ 飯田龍太・村上護 「わが俳句を語る」『俳句文庫 飯田龍太』13-14頁。
  4. ^ 『現代の俳人101』 101頁。
  5. ^ 『定本現代俳句』 479-480頁。
  6. ^ 『森澄雄 飯田龍太集』解説、366頁。
  7. ^ 丸山哲郎 「わが師、わが結社」『俳句文庫 飯田龍太』184-185頁。
  8. ^ 『定本現代俳句』490-491頁。
  9. ^ 『飯田龍太の彼方へ』 7-15頁。
  10. ^ 『飯田龍太の彼方へ』 135-140頁。


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