山口誓子とは?

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やまぐちせいし 【山口誓子】 ○

1901~1994俳人京都市生まれ本名、新比古(ちかひこ)。東大卒花鳥諷詠の「ホトトギス」を離れ、鋭い感性俳句現代性を追求句集凍港」「激浪」など。

山口誓子

山口誓子の俳句

寒き沖見るのみの生狂ひもせず
山窪は蜜柑の花の匂ひ壺
峯雲の贅肉ロダンなら削る
巨き船造られありて労働祭
干梅や眼をやるたびに紅に
悲しさの極みに誰か枯木折る
扇風器大き翼をやすめたり
手を入れて井の噴き上ぐるものに触る
手花火に妹がかひなの照さるる
掌に枯野の低き日を愛づる
探梅や遠き昔の汽車にのり
日本がここに集る初詣
日本の霞める中に富士霞む
日蔽やキネマの衢鬱然と
早乙女の裾を下して羞ぢらへり
春日を鉄骨のなかに見て帰る
春水と行くを止むれば流れ去る
春潮に海女の足掻きの見えずなる
春潮やわが総身に船の汽笛
月の出の黄なる海へと蟇すすむ
月光の中じゆんじゆんと時計鳴る
月光は凍りて宙に停れる
月明の宙に出でゆき遊びけり
枯園に向ひて硬きカラア嵌む
梅雨の妻いまにして女の一生」読む
橇行や氷下魚の穴に海溢る
沖までの途中に春の月懸る
波にのり波にのり鵜のさびしさは
泳ぎより歩行に移るその境
流氷や宗谷の門波荒れやまず
海に出て木枯帰るところなし
海に鴨発砲直前かも知れず
火口丘女人飛雪を髪に挿す
炎天の遠き帆やわがこころの帆
熊の子が飼はれて鉄の鎖舐む
熱砂走るひびき少女の重さだけ
燃えさかり筆太となる大文字
玄海の冬浪を大と見て寝ねき
生き難き刻午後にありきりぎりす
男の雛もまなこかぼそく波の間に
白いさぎよし早乙女の膝がしら
祭あはれ奇術をとめに恋ひ焦れ
秋の暮まだ眼が見えて鴉飛ぶ
秋の暮山脈いづこへか帰る
秋の暮水中もまた暗くなる
紅きもの枯野に見えて拾はれず
紫蘇壺を深淵覗くごとくする
美しき距離白鷺が蝶に見ゆ
舟漕いで海の寒さの中を行く
苗代にいのち噴かざる籾が見ゆ
 

山口誓子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/25 09:53 UTC 版)

山口 誓子(やまぐち せいし、1901年明治34年)11月3日 - 1994年平成6年)3月26日)は京都府出身の俳人。本名は新比古(ちかひこ)。高浜虚子に師事。昭和初期に水原秋桜子高野素十阿波野青畝とともに「ホトトギスの四S」とされたが、のちに同誌を離反した秋桜子に従い「ホトトギス」を離脱。従来の俳句にはなかった都会的な素材、知的・即物的な句風、映画理論に基づく連作俳句の試みなどにより、秋桜子とともに新興俳句運動の指導的存在となる。戦後は「天狼」を主宰し現代俳句を牽引した。




  1. ^ 『山口誓子集』 269頁。
  2. ^ 『山口誓子集』 261頁。
  3. ^ 『山口誓子』 13頁。
  4. ^ 『山口誓子』 13-14頁。
  5. ^ a b c 『現代俳句大事典』 572-574頁。
  6. ^ 『朝日新聞』1987年3月28日(東京本社発行)朝刊、26頁。
  7. ^ 大塚英良『文学者掃苔録図書館』(原書房、2015年)242頁
  8. ^ 『定本現代俳句』 178-179頁。
  9. ^ 『山口誓子集』 269頁。
  10. ^ 『定本現代俳句』 185頁。
  11. ^ 『山口誓子』 14頁。
  12. ^ 『山口誓子集』 269-270頁。
  13. ^ 『図説俳句』140-141頁。
  14. ^ 『山口誓子集』 270頁。
  15. ^ 『現代俳句大事典』 564-565頁。
  16. ^ 『山口誓子』 8頁。
  17. ^ 『現代俳句ハンドブック』 98頁。


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