レース旗
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レース旗(英: Racing Flags)は、自動車競技、あるいはモータースポーツにおいて、コース上でドライバーに対して重要なメッセージを伝えるために使用される旗。
- ^ JAF-国際モータースポーツ競技規則 付則H項 ロードの管制および緊急役務についての勧告(2014年4月24日発行版 日本語訳)2.4 信号 (PDF)
- ^ デジフラッグ…F1シンガポールGPで導入
- ^ “ARTICLE 4 - SIGNALLING”. Federation Internationale de l'Automobile(FIA 国際自動車連盟 公式ホームページ 一般公開用FIAレースルール第4条「シグナルについて」) 2010年7月29日閲覧。
- ^ 2009年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン統一規則 第30条 信号表示 (PDF)
- ^ JAF国内カート競技規則 (PDF)
- ^ JAF-国際モータースポーツ競技規則 付則H項 ロードの管制および緊急役務についての勧告(2014年4月24日発行版 日本語訳)2.4.4.1 競技長旗信号 及び 2.4.5.1 ポスト要員旗信号 (PDF)
- ^ NASCAR RACING FLAGS
- ^ 2014 INDYCAR OFFICIAL RULE BOOK 7.2. Flag Codes (“Flags”) (PDF)
- ^ “混乱を招いたセーフティカー・ルールの変更”. F1 Gate.com. (2010年5月17日) 2010年10月26日閲覧。
- ^ “メルセデスGP、「F1の利益のため」控訴断念”. ESPN F1. (2010年5月18日) 2010年10月26日閲覧。
- ^ 24 h Spa-Francorchamps touringcarracing.net.
- ^ “F1韓国GP、雨で赤旗中断”. F1 Gate.com. (2010年10月24日) 2010年10月26日閲覧。
- ^ “ある意味見せしめ? ペレス、クビアトへのペナルティは青旗無視取り締まり強化の布石か”. motorsport.com (2020年8月18日). 2020年8月17日閲覧。
- ^ ルール - オートレース公式サイト
- ^ “デジフラッグ…F1シンガポールGPで導入”. レスポンス自動車ニュース. (2008年4月20日) 2011年2月16日閲覧。
- ^ “DIGIFLAG® SYSTEM: TO SUPPLY TO PILOTS, THROUGH LIGHT DISPLAYS, THE SAME INFORMATION PROVIDED BY COLOURED FLAGS”. Valerio Maioli 2011年2月16日閲覧。
- ^ JSAFとは2022年4月7日閲覧。
- ^ “レースで使用される信号旗(国際信号旗の用途と種類)”. NPO法人 湘南港マリンセンター公式ホームページ 2010年7月28日閲覧。
黄旗(イエローフラッグ)
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「レース旗」の記事における「黄旗(イエローフラッグ)」の解説
黄色のレース旗(英: The Yellow Flag)は危険信号を意味し、コース上に危険があることを示す。掲示の際は、原則として振動掲示である。 FIA国際モータースポーツ競技規則 付則H項には、サーキットコースでの黄旗掲示と取るべき行動について、以下のように規定されている。 黄旗が1本振られている場合 : コース脇やコースの一部に危険箇所あり。速度を落とし、追い越しをしない。進路変更する準備をしておく。 黄旗を2本振られている場合 : コースを完全にあるいは部分的にブロックするような危険箇所、もしくは、マーシャルがコース上で作業をしている箇所あり。速度を大幅に落とし、追い越しをしない。進路変更する、あるいは停止する準備をしておく。 状況によっては、黄旗振動のまま「SC」を出してセーフティカーを進入させたり、フルコースイエローやバーチャルセーフティカー(下記)に変更して各車の速度を抑える、赤旗(※ : 詳細は後述の#赤旗(レッドフラッグ)を参照)に変更してレースを一時停止させる場合がある。 この危険区間がどのくらいの長さで必要なのかは、マーシャルポストの間隔や危険の大きさを競技長が考慮し、その裁量によって若干の変化が許容されている。 インディカーシリーズでは、ロード/ストリートコースと、オーバルコースで意味合いが変わってくる。ロード/ストーリートコースの場合、黄旗1本による危険区間掲示はローカルイエローと呼ばれ、その内容は前述のFIAルールの1本振動のそれと全く同じである。一方、全ポストでの黄旗2本による掲示や、オーバルコースにおけるコントロールラインでの黄旗掲示は、フルコースコーションと呼ばれ、直ちにペースカーが導入され、スピードを制限し隊列を整える(具体的な行動は、下記のセーフティーカーと同じ)。この間は追い越し禁止である。オーバルコースでは、黄色いライトをコントロールラインで点灯させたり、キャッチフェンス支柱に設置された赤色のフラッシュライトを明滅させることで、フラッグを補う役割を持たせている。 NASCARにおける黄旗もフルコースコーションと呼ばれ、インディカーのそれと同じように対処される。 セーフティカー(英: Safety Car)は黄旗が振られた後、その危険性の度合いによって大きな白いサインボードで「SC」と大きく黒文字で表示される。これは直ちに無線によって知らされその周回にセーフティカーが出動する(している)ことを意味する。黄旗は危険区間のみに対してレースルールの効力が発生するが、セーフティカーはコース全体に対して黄旗と同様の効力が発生し、セーフティカー出動中は、全区間で黄旗が振られ同時にドライバーは全区間での追い越しが禁止される。そのセーフティーカーはトラック上の危険要素が全て取り除かれたことが確認された後にピットレーンに入りレースが再開される。尚、これら黄旗と共に「SC」のサインボードの効力が解除されるのはスタート/フィニッシュラインとなっており、この地点で競技長によって緑旗が振られている前を通過して追い越し禁止制限が正式に解除されるルールとなっている。したがってセーフティカーが再びピットレーン内に入ったから直ちに追い越しが許されるわけではない。 F1では、2010年よりセーフティカーが第1セーフティカーライン(ピットレーン入り口手前の白線)を越えたときから追い越しが可能となっていたが、そのルールには曖昧な解釈も存在しており同年のモナコGPでは解釈の仕方によっては可とも非とも取れないルール上の問題も発生している。 またWEC、フォーミュラE、SUPER GTおよびスーパーフォーミュラ(2020年以降)でフルコースイエロー(FCY)、F1でバーチャルセーフティカー(VSC)と呼ばれているものは、セーフティカーを出すほどではないアクシデントの際、各車のスピードを制限するものである。FCYでは大きな白いサインボードで「FCY」と大きく黒文字で表示され、黄旗が振られる。VSCでは#デジフラッグに「VSC」と表示される。これらが発動・解除されるタイミングはレースディレクターから全ドライバーに無線でカウントダウンされる。
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