夏石番矢とは? わかりやすく解説

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夏石番矢

夏石番矢の俳句

あわなみのみことをさらう遊びかな
うみやまの金剛すなわち母の膝
かごめかごめSusaから須佐へ睡魔発つ
きさらぎに片手動かぬ男と呑むよ
さねかずら八雲大王入日の宴
すなあらし私の頭は無数の斜面
そよかぜや花びらが持つ記憶
とべら咲く荒船海岸健次ぶつぶつ
なぎの葉を未来のイヴのてのひらに
のちの世の杖衝坂の無月かな
はればれと野を折り畳む老婆かな
ひんがしに霧の巨人がよこたわる
ふりかぶれ熊野の鬱の蟬の歌
ふるさとは海に溺れよ茜雲
アッラーの耳と耳のあいだで暁を待つ
タメトモハゼに今上天皇かかずらう
ヒロヒトのsunsetにぞ粥すする
一月やパトリオットは豚の華
一行の詩が処刑台のやうに響く朝だ
不可逆性虚血性銀河ニ帰ラナム
兄達の枕はさくら熊野灘
冥界の船乗りとして句を詠まん
千年の留守に瀑布を掛けておく
千年一呼吸の小石灼ける石
君がためうしろの海をたち割らん
地の果ての光の網よみどりごよ
塵さわぐ七つの鉄の橋の上
夏草に沈みし兄は臼なりき
夜光る鯨のまなこまなむすめ
夢に見よ身長十億光年の影姫
山学校も海学校も夕焼ける
山脈に耳あり夜の石つぶて
征アラブ大将軍はいぼむしり
愚者愚者と滝もつぶやけ十三夜
我こそは浮島守よからすうり
我を待つ雲の黄金海岸か
日本海に稲妻の尾が入れられる
月光に震えているのは橋だけか
月光を堪え忍ぶ山ここへ来い
朝市に垂れ目の土井たか子が来るぞ
木の国の影長姫の子守唄
未来より滝を吹き割る風来たる
本日は晴天なり走行距離をのばす精子
梟の夢にも船の大鏡
正装の老婆を襲う藤の花
油の柱にかくれて神は哭きたまう
海を出る水は玉なり空海忌
海痩せて浜痩せてこの大男
父と子を熊野の無量光へだつ
狐らも夜霧の上の風を聴け
 

夏石番矢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/17 04:13 UTC 版)

夏石 番矢(なついし ばんや、1955年7月3日 - )は、日本俳人明治大学法学部教授(専攻は比較文学)。本名:乾 昌幸[1]


  1. ^ ただし俳句研究家乾裕幸とは無関係。
  2. ^ a b 田中亜美 「夏石番矢」 『現代の俳人101』 pp.216-217
  3. ^ 大井恒行 「夏石番矢」 『現代俳句大事典』 p.398.
  4. ^ 須藤徹 「夏石番矢」 『現代俳句ハンドブック』 p.69.
  5. ^ 夏石番矢 角川学芸出版の「俳句」や「俳句年鑑」は紙屑 Ban'ya 2010年9月22日
  6. ^ 角川学芸出版「俳句年鑑」に住所掲載を拒否する Ban'ya 2009年8月5日
  7. ^ 夏石番矢 スペイン大使館で能イベント Ban'ya 2014年4月2日
  8. ^ 夏石番矢 月刊「観世」から原稿依頼 Ban'ya 2014年5月17日
  9. ^ 夏石番矢 「かんぜびと」号外 Ban'ya 2014年5月26日
  10. ^ 夏石番矢 「かんぜびと」第8号 Ban'ya 2014年5月27日
  11. ^ 夏石番矢 「かんぜびと」第9号 Ban'ya 2014年5月29日
  12. ^ 現代文芸論研究室 2010年度
  13. ^ 夏石番矢 東大学生俳句会 「原生林」第17号 Ban'ya 2006年12月5日
  14. ^ 夏石番矢 30年前の吉岡実のはがき Ban'ya 2013年5月4日
  15. ^ 世界俳句協会
  16. ^ 第2回東京ポエトリー・フェスティバルと第6回世界俳句協会大会2011
  17. ^ 「埼玉新聞」2015年4月14日付けにモンゴル俳句協会創立大会記事
  18. ^ 高山れおな 「番矢なし」が俳句五十五年体制の肝? ―俳句空間―豈Weekly、2008年10月18日
  19. ^ 『クプラス』 pp.92-96.
  20. ^ http://www.editions-harmattan.fr/index.asp?navig=catalogue&obj=livre&no=43014
  21. ^ http://www.editions-harmattan.fr/_uploads/complements/fra%20Friedenkraft.pdf
  22. ^ http://www.tokyodoshuppan.com/book/b80291.html
  23. ^ Barbara Smith, "BAN'YA NATSUISHI: THE EMBRACE OF PLANETS"
  24. ^ Joseph Spence Sr, "Endless Helix : a Menagerie of Haiku Poetry by Ban'ya Natsuishi"
  25. ^ ディミータル・アナキエフ「夏石番矢の句集『同心円』について一言
  26. ^ サントシュ・クマール「夏石番矢の『ターコイズ・ミルク――現代俳句詩の頂点
  27. ^ 夏石番矢 アンソロジー『ハザラ人のための詩集』完成 Ban'ya 2014年4月6日


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