田中亜美とは?

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田中亜美

田中亜美の俳句

いつ逢へば河いつ逢へば天の川
はつなつの櫂と思ひし腕かな
ひたむきに雪の位相と暮らしをり
ひとつづつ墓碑めく舗石鳥帰る
まなこ無き魚棲むこころ泰山木
みぞおちといふ孤舟あり合歓の花
ガス灯にしづかな魚影麦の秋
パラシュート閉づやう睡り雪しまき
フラスコの美しき蒸留雪柳
レコードのノイズふつくら星月夜
円錐と円錐の影夏逝けり
冬すみれ人は小さき火を運ぶ
冬麗の息継ぐときの亀裂かな
君きつと照葉樹林春の雨
地下鉄も木霊のひとつ鳥の秋
夏木立カナリア色に肩抱けり
夕焼けに背く階段鳥ねむる
夕立去り琺瑯質の夫のこる
天の川喉うつとり廃墟かな
如月や鉛筆で描く原生林
少女佇ちやはらかな棒花菜雨
息絶えし馬を焚火のごと囲む
抽象となるまでパセリ刻みけり
日雷わたくしたちといふ不時着
明易し海の濁りの膝がしら
春宵の梢は白き焔かな
桔梗の瑠璃でありたき嗚咽かな
欲望の芯のささくれ冬の蜂
水平線知らぬひとびと寒薔薇
液晶のごとき疲労よ日向ぼこ
潮騒で終はるシネマや花曇
無声映画水より澄めり明易し
玫瑰や雲を測量する日誌
病めるときも富めるときも萍
眉根とはやはらかき遺棄遠花火
真夜すこし乱気流かな百合の花
笑むことも自傷のひとつ曼珠沙華
耳底にゆるき水煙白牡丹
花冷えや羊歯びつしりと少年期
蜩や加速続ける定型詩
逢へばいま骨の髄までカンナ咲く
遠き火事見つめる情事凌霄花
野外劇止んでかもめが耳の奥
鉄の軌道鉄の心臓末黒野に
銀漢は裂けやすき肉牡蠣啜る
陽炎を封じ込めたる薬包紙
雪・躰・雪・躰・雪 跪く
青田風拾ひしものは横抱きに
風も馬も断崖ばかり白木蓮
鳴りやまぬテインパニがあり蔦紅葉
 

田中亜美

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/11 04:39 UTC 版)

田中 亜美(たなか あみ、1970年10月8日 - )は、日本俳人、近現代ドイツ詩研究者。東京都目黒区生まれ。明治大学文学部卒、新聞社勤務を経て、東京大学大学院人文社会系研究科修了。1998年、「海程」入会、金子兜太に師事。2001年、海程新人賞受賞。2006年現代俳句新人賞2010年、邑書林のアンソロジー『新撰21』に100句入集。「はつなつの櫂と思ひし腕かな」「いつ逢へば河いつ逢へば天の川」など、いわゆる花鳥諷詠から距離を置いた独特の詩情を持つ句が多い。パウル・ツェランなど近現代ドイツ詩の研究者でもある。明治大学青山学院大学実践女子大学非常勤講師。現代俳句協会会員。2010年~2011年、『現代詩手帖』にて俳壇時評を担当。2012年4月より『朝日新聞』にて俳句時評を担当。




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