旧居
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野口雨情旧居は、1930年(昭和5年)頃に農地開拓者の住宅として建てられた、木造平屋建ての民家である。つるの父が当時、鹿沼町(現・鹿沼市)に居住しており、雨情一家のためにこの家を探し出し、つるが現地を確認してから移住したとされる。一家は雨情・つる夫妻とその子供6人の計8人家族であった。 住宅内部は4つの居室と台所、浴室から成る。間口6間(≒10.9 m)×奥行4間(≒7.3 m)で建坪は24坪(≒79.3 m2)、木造平屋建、入母屋造桟瓦葺、外壁は下見板張りである。有名人の家としては質素な造りであり、雨情の人柄を偲ぶことができる。雨情はこの旧居で1944年(昭和19年)1月から1945年(昭和20年)1月27日までの1年間を過ごし、ここで亡くなったので、雨情終焉の地となった。金田一春彦は戦後に旧居を訪ね、雨情が寝ていたところに寝転がり、「ここで雨情さんは寝ていたのですね」と言って感激したという。 家には水田3反(≒29.7 a)と畑1町4反(≒138.8 a)が付属し、畑にはカキの木数百本とイチゴがあり、一家で自給生活を送るのに申し分のない農地であった。移住初期には雨情自ら果樹栽培や養鶏をしていたものの、体調が悪化して次第に畑仕事は使用人に任せるようになった。戦後は家計を支えるためにつるが農作業に従事し、イチゴ畑を芋畑に変えた。 家の裏手には鹿沼街道(現・栃木県道4号宇都宮鹿沼線)が通っていたが、当時は通行人がほとんどない静かな通りであった。家と街道の間には門と樫の木の垣根があり、雨情は食べた梅干しの種を窓から樫の木の根元に向かって放り投げていた。これは雨情の長男で、雨情研究家でもある野口存彌の証言であるが、存彌にもなぜ雨情が樫の木の根元に梅干しの種を投げていたのかは分からないという。
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旧居
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 23:33 UTC 版)
秀松の旧居は市内青年路と興華街の交差点、東市場(中国語版)付近にあり、第二次世界大戦後は国民政府が接収、軍人薛岳の宿舎として使われた。その後、財界人の高錦徳(-2008)が薛岳から権利を買い取り、土地も入手した。建物の保存状態は良好で、住吉家名義だった当時の私設神社遺跡、家紋、文物があった。錦徳の死後は遺族の間で遺産争いが展開された。 2018年、錦徳の孫である高思博(中国語版)が台南市長選挙出馬を表明した際に、その父でかつて台湾省議会議長や台南県長、立法委員を務めた政治家の高育仁(中国語版)が自宅を報道陣に公開した。1年後、秀松の子孫が日本から邸宅を訪問し、旧台南合同庁舎をリノベーションした消防史料館の開幕に立ち会った。2019年6月28日、郷土史研究家の李文雄が高家邸宅の庇が除去されているのことに気づき、建屋が撤去されてしまうのではないかと案じた。 思博によると、建屋は高家の所有だが、それ以外の庭などは権利を有していなかった。建屋は市に文化資産(歴史建築)登録を申請中であり、撤去はあり得ないとしている。錦徳の遺族間で秀松旧居の財産権を巡って数度の法廷争いがあり、2016年の法院判決で建屋を中心に5分の2は高家に、神社や家紋入りの文物を含む5分の3は錦徳の後妻とその系譜である黄家が相続することになっていた。黄家は旧住吉邸の後方に自宅を建築し、そこへの通路は共有財産となっていた。 高家は旧住吉邸を歴史建築にする意向を市政府文化局へ申し入れていたが、黄家側は意向を表明していなかった。郷土研究家の李は完全に保存し、『住吉秀松紀念館』とすることを希望していた。 2019年7月7日夕方、台南市文化資産管理処は市民の通報を受けて旧居に駆け付け、翌日には緊急調査を行い、文化資産存続が危ぶまれるとして、邸宅を暫定古蹟に指定した。その後10月3日に市政府の審議にて旧居は市定古蹟に正式認定された。
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旧居
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『東洋大日本国国憲按』を起草し、亡くなるまで14年間暮らした旧居が高知市桜馬場に残っていた。しかし、老朽化のため平成22年(2010年)に取り壊しが決まった。建物のうち書斎部分については、高知市が1600万円をかけて高知市立自由民権記念館に移設されることとなった。移設工事後、平成23年(2011年)8月20日より公開されている。
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