水墨画とは? わかりやすく解説

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すいぼく‐が〔‐グワ〕【水墨画】

読み方:すいぼくが

おもに墨の濃淡利用して描いた絵画中国唐代中期に始まる。日本には鎌倉時代伝来し禅宗文化の興隆伴って盛んに行われた。すみえ。


水墨画

読み方:スイボクガ(suibokuga)

もっぱら墨だけを用い、その濃淡潤い調子によって表現した絵画


水墨画

読み】:スイボクガ
【英】:INDIAN INK PAINTING

墨によって描かれ絵画墨絵墨画ともいう。彩色画の対概念で、また、墨線のみの白描画白画に対して、墨の暈(ぼかし)による濃淡や筆の抑揚表現のあるものをいう中国始まり朝鮮・日本伝った中国では、戦国時代帛画にもその徴候見られるが、盛唐期(7世紀末〜8世紀前半)に輪郭線・色彩による伝統的画法から解放され生れたものである。「水墨」の語は中唐期(8世紀後半)詩人劉商の詩にみられる10世紀には水墨技法著しく発展し南宋では技術的完成がめざされた。また、水墨画と禅思想との関係は緊密で、南宋から元初には一画期を現出した日本では奈良時代その先駆的なものがみられるが、鎌倉後期1314世紀)に宋元画影響によって始りを迎えたといえる室町時代には如拙周文らを軸に詩画軸流行しその後室町後期雪舟桃山時代狩野派による金碧障壁画江戸前期狩野探幽後期円山応挙また、池大雅与謝蕪村らの南画など様々に発展し現代では抽象的造形試みられている。

水墨画

作者泉澤悦子

収載図書掌の鈴
出版社書房
刊行年月2008.8


水墨画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/05 03:26 UTC 版)

水墨画(すいぼくが)とは、唐代に成立したとされるで表現される墨絵(すみえ)の代表的画法。墨線だけでなく、墨を面的に使用し、ぼかしで濃淡・明暗を表す絵画である。墨絵とも表記される。海外ではZen() painting と呼ばれる事もある。


注釈

  1. ^ 長らく個人所蔵であったが、長野県諏訪市のサンリツ服部美術館に所蔵先が移っている。(参照):「指定文化財・遺跡のご案内」(諏訪市公式サイト、市内の文化財一覧へのリンクあり)

出典

  1. ^ a b c d e f 美術鑑賞講座5「墨絵の世界」 中津市木村記念美術館、2018年11月19日閲覧。
  2. ^ 山田玉雲『水墨画の基礎描法 新装第2版』日貿出版社、2009年、4頁
  3. ^ 山田玉雲『水墨画の基礎描法 新装第2版』日貿出版社、2009年、6頁
  4. ^ 山田玉雲『水墨画の基礎描法 新装第2版』日貿出版社、2009年、8頁


「水墨画」の続きの解説一覧

水墨画

出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 07:31 UTC 版)

名詞

すいぼくが

  1. (美術) 墨のみを用いて描かれた絵画輪郭を線で描くのみでなく、濃淡使い分けて描かれる

発音(?)

す↗いぼくが

類義語


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