夢窓疎石とは? わかりやすく解説

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むそう‐そせき〔ムサウ‐〕【夢窓疎石】

読み方:むそうそせき

[1275〜1351]南北朝時代臨済宗の僧。伊勢の人。一山一寧高峰顕日師事後醍醐天皇足利尊氏らの篤信を受け、京都嵯峨天竜寺開山天竜寺船による貿易促し、また造園芸術発展させた。門派夢窓派といい、五山文学最盛期つくった。著「夢中問答」「臨川寺家訓」「西山夜話」「夢窓国師語録」など。正覚国師。心宗国師。普済国師夢窓国師


夢窓疎石


夢窓疎石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/17 23:15 UTC 版)

夢窓疎石(むそう そせき)は、鎌倉時代末から南北朝時代室町時代初期にかけての臨済宗禅僧作庭家漢詩人歌人。別名を木訥叟[1]。尊称は七朝帝師(しちちょうていし)。宇多天皇9世孫を称する[注釈 1]建仁寺の無隠円範らに学んだ後、の渡来僧の一山一寧門下の首座となったものの印可に至らず、のち浄智寺高峰顕日の法を嗣ぐ。夢窓派の祖[2]


注釈

  1. ^ 夢窓疎石の父は近江源氏佐々木朝綱とされる。
  2. ^ 同時代人の宗峰妙超(大燈国師)は、夢窓疎石とは違い純粋禅を奉じた。
  3. ^ 由来は夢想疎石だが、開山は同門の元翁本元となっている。永保寺開山堂には元翁本元と共に夢窓疎石の頂相(禅僧の肖像画)が安置されている。
  4. ^ 千葉県の太高寺の伝に拠れば、元亨3年(1323年)から二年半、同地の「金毛窟」と呼ばれる洞にて隠棲、座禅修行を行っていた。後醍醐天皇がこれを招聘するも固辞、天皇は執権北条高時(権力者でありまた、母方の血縁も考えられる)を通してさらに上洛を促したため、同門の元翁本元と共に上洛した、と伝わっている。また、上洛時のルートは甲斐国を経由して中仙道を利用したとされている。
  5. ^ 西芳寺を開基した鎌倉幕府評定衆の中原師員の子孫であり、兄も鎌倉幕府評定衆。自身は鎌倉幕府評定衆であり、その後は室町幕府においても評定衆を勤めた。また、松尾大社の宮司でもあった。
  6. ^ 同寺はこの再興時に浄土宗から禅宗に変更されている。寺名もそれまでは「西浄土寺」であったが、疎石は西方浄土寺と隣接していた厭離穢土寺の二寺を統合し、禅宗の祖である達磨大師を指す「祖師西来五葉聯」に由来する「西精舎(西芳寺)」と改められた。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 葉貫 1997.
  2. ^ a b c 夢窓疎石”. 日本大百科全書(ニッポニカ). コトバンク. 2017年5月15日閲覧。
  3. ^ a b c d 小野健吉『日本庭園:空間の美の歴史』岩波書店〈岩波新書〉2009年、ISBN 9784004311775 pp.111-121.
  4. ^ "七朝の帝師". 世界大百科事典. コトバンクより2020年7月28日閲覧
  5. ^ 小畠文鼎「七朝帝師夢窓国師」(『禅宗』163号、明治41年(1908年))
  6. ^ 今枝 1997.
  7. ^ "夢窓疎石". ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典. コトバンクより2020年7月28日閲覧
  8. ^ Snorql for Japan Search 夢窓疎石
  9. ^ 佐々木哲学校 - 壱岐大夫判官泰綱(ブログ、2005年)


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