吸江寺とは? わかりやすく解説

吸江寺

読み方:キュウコウジ(kyuukouji)

宗派 臨済宗妙心寺派

所在 高知県高知市

本尊 正観世音菩薩

寺院名辞典では1989年7月時点の情報を掲載しています。

吸江寺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/21 03:08 UTC 版)

吸江寺
本堂と高知平和パゴダ
所在地 〒781-8126
高知県高知市吸江132番地
位置 北緯33度32分50.4秒 東経133度34分15.1秒 / 北緯33.547333度 東経133.570861度 / 33.547333; 133.570861 (吸江寺)座標: 北緯33度32分50.4秒 東経133度34分15.1秒 / 北緯33.547333度 東経133.570861度 / 33.547333; 133.570861 (吸江寺)
山号 五台山
宗派 臨済宗妙心寺派
本尊 如意輪観世音菩薩
創建年 文保2年(1318年
開基 夢窓疎石
別称 海南の名刹、吸江庵
文化財 木造地蔵菩薩坐像(国の重要文化財
吸江庵跡(県史跡)
法人番号 1490005000961
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吸江寺(ぎゅうこうじ)は高知県高知市にある臨済宗妙心寺派仏教寺院

歴史

文保2年(1318年)、夢窓疎石北条高時の母・覚海尼による鎌倉への招請から逃れるために四国に渡り、土佐国五台山の山麓に結んだ草庵を起源とする[1]。夢窓が草庵の前に広がる浦戸湾を中国西部の河川である西江になぞらえ、「一口に吸尽す西江水」という「無」を基本姿勢とする禅語に基づいて「吸江」と命名したことで[2]、草庵は吸江庵と称されるようになった[1]

疎石は2年余りで吸江庵を離れたが、義堂周信絶海中津などによって引き継がれた[1]

夢窓が足利尊氏の政治顧問に就いたこともあって、室町幕府の厚い庇護の下に隆盛し、海南の名刹と呼ばれた。室町時代には長宗我部氏が代々当寺の寺別当を務めた。江戸時代の慶長6年(1601年)には、土佐藩主山内一豊の命を受けた義子の湘南宗化により中興され、このとき寺号を吸江寺と改めて現在に至っている[1]

古くから寺院を含めた一帯の全景が、「吸江十景」と称されるほどの景勝地として親しまれ、幕末から明治初頭には、河田小龍などの多くの絵師が画題として作品を残している[3]

文化財

重要文化財(国指定)

その他

  • 足利義持扁額
  • 夢窓国師扁額
  • 絶海扁額
  • 吸江寺古文書
  • 達磨像
  • 高知平和パゴダ 第二次大戦中、ビルマで亡くなった高知出身の兵士らの慰霊のため、1983年に生還した軍医ら有志が建てたもの[4]

交通アクセス

  • はりまや橋よりとさでん交通「前浜」行きバスで「南吸江」で下車、徒歩5分。

周辺情報

脚注

  1. ^ a b c d 広谷 喜十郎. “高知港(浦戸)の「みなと文化」”. 一般財団法人みなと総合研究財団. 2023年2月7日閲覧。
  2. ^ (公財)高知県文化財団高知県立歴史民俗資料館 編集・発行『岡豊風日 第123号』令和6年10月1日発行、p.1.
  3. ^ (公財)高知県文化財団高知県立歴史民俗資料館 編集・発行『岡豊風日 第123号』令和6年10月1日発行、p.1.
  4. ^ 高知平和パゴダ - 長老大学 宝の山”. デイサービス長老大学. 2025年7月7日閲覧。

関連項目

外部リンク


吸江寺(ぎゅうこうじ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 22:05 UTC 版)

竹林寺 (高知市)」の記事における「吸江寺(ぎゅうこうじ)」の解説

五台山の麓にあり、竹林寺庭園造ったと云われる夢窓疎石の庵の跡である吸江庵跡(県指定史跡)で、夢窓2年間で去ったあとも多く著名な門弟輩出し土佐中世禅寺文化中心となった真念や寂本の遍路本にも、当寺記述があり、また、四国遍礼名所図会1800年調査研究)には「及郷寺」として記述されている。

※この「吸江寺(ぎゅうこうじ)」の解説は、「竹林寺 (高知市)」の解説の一部です。
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