常陸坊海尊とは? わかりやすく解説

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ひたちぼうかいそん〔ひたちバウカイソン〕【常陸坊海尊】


ひたちぼうかいそん 【常陸坊海尊】

平安末期伝説的人物源義経従者として『源平盛衰記』義経記』などに登場武勇秀で武蔵坊弁慶並び称せられる。のち仙人となった伝えられ様々な伝説生んだ。名を快賢・荒尊などとするものもある。

常陸坊海尊

読み方:ヒタチボウカイソン(hitachiboukaison)

作者 秋元松代

初出 昭和35年

ジャンル ラジオ脚本


常陸坊海尊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/04 23:49 UTC 版)

常陸坊海尊(源義経公東下り絵巻)

常陸坊 海尊(ひたちぼう かいそん、生没年未詳)は、『源平盛衰記』『義経記』『平家物語』に登場する人物。園城寺または比叡山の僧であったとされ、義経四天王の一人に数えられることもある。

生涯

源義経の家来となった後、武蔵坊弁慶らとともに義経一行と都落ちに同行し、義経の最後の場所である奥州平泉藤原泰衡の軍勢と戦った衣川の戦いでは、源義経の家来数名とともに山寺を拝みに出ていたために生き延びたといわれている。

源義経の遺児伝承

栃木県真岡市にある遍照寺の古寺誌によると、常陸坊海尊は藤原秀衡の命を受け源義経の子経若常陸入道念西伊達朝宗)に託した[1]との伝承がある。

  • 遍照寺の古寺誌
文治中、藤原泰衡追悼の軍功により賞与を仝地に賜り、故に奥州伊達の地に移る。これより先、常陸坊海尊なる者藤原秀衡の命を受け源義経の子、経若を懐にして中村に来り、念西に託す。念西、伊達に移るに由り常陸冠者為宗を伝とし中村家を為村に譲り、為宗我が子とし成人の後、中村を続かしむ。後、中村蔵人義宗と言ふ。又左衛門尉朝定と改む。

 

また、青森県弘前市新寺町の圓明寺(円明寺)の縁起には「千歳丸のちの経若丸は源義経の子であり、千歳丸を常陸坊海尊に託し、常陸介念西に預け後に養子にした。その後は行方知れず。」[2]との伝承もある。

伝承・伝説

  • 衣川の戦いで生き延びた海尊はその後、不老不死の身となり(400年位生きていたとも伝えられている。生没年は不明)。源平合戦や義経伝説を見てきたように語っていたと伝えられている。
  • 江戸時代初期に残夢という老人が源平合戦を語っていたのを人々が海尊だと信じていた、と『本朝神社考』に林羅山が書いている。
  • 岩手県洋野町には海尊の墓であると言い伝えられた古い石碑がある。

関連作品

戯曲

参考文献

脚注

出典

  1. ^ 真岡市史案内第4号中村城 真岡市教育委員会発行 栃木県立図書館蔵書
  2. ^ 『源義経周辺系図解説』P42(批評社、2016年)
  3. ^ “第4部・激動の時代(37) 中村玄角 義経子孫?宇都宮五指の闘将”. 産経新聞. (2019年9月22日). https://www.sankei.com/article/20190922-JSIC6TZPU5PN5EK3SXV4DUVMJU/ 2024年6月28日閲覧。 

関連項目


常陸坊海尊(ひたちぼう かいそん)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/28 22:08 UTC 版)

妖狐伝義経千本桜」の記事における「常陸坊海尊(ひたちぼう かいそん)」の解説

法師陰陽師白狐義経すり替え義経伝説英雄として祀り上げようとする。料理上手

※この「常陸坊海尊(ひたちぼう かいそん)」の解説は、「妖狐伝義経千本桜」の解説の一部です。
「常陸坊海尊(ひたちぼう かいそん)」を含む「妖狐伝義経千本桜」の記事については、「妖狐伝義経千本桜」の概要を参照ください。

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