仏御前とは? わかりやすく解説

ほとけ‐ごぜん【仏御前】

読み方:ほとけごぜん

平家物語登場人物京都白拍子祇王(ぎおう)にかわって平清盛寵愛(ちょうあい)を受けたが、祇王のあとを追ってとなった


仏御前

作者八雲

収載図書小町異譚
出版社日本図刊行
刊行年月1993.10


仏御前

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/26 15:40 UTC 版)

仏御前(小林清親画『古代模様』)

仏御前(ほとけごぜん、永暦元年1月15日1160年2月23日) - 治承4年8月18日1180年9月9日))は、平安時代末期の白拍子。『平家物語』(第一巻 6「祇王」)に登場する。

生涯

永暦元年1月15日1160年2月23日)、加賀国原村(現:小松市原町)に生まれる。父の白河兵太夫は、原村の五重塔に京より派遣された塔守である。なお、この五重塔は、花山法皇那谷寺に参詣した折、原村が、百済より渡来した白狐が化けた僧侶が阿弥陀経を唱えたことから弥陀ヶ原と呼ばれ、原村になったというエピソードと、原村の景観に感動し建立したものである。現在は五重塔址のみが残っている。幼少期から仏教を信心したことから「仏御前」と呼ばれる。

承安4年(1174年)に京都に上京し、叔父の白河兵内のもとで白拍子となる。その後、京都で名を挙げ、当時の権力者であった平清盛屋敷に詰め寄る。その当時は白拍子の妓王が清盛の寵愛を集めていたので追い払われるが、妓王の誘いにより、清盛の前で

君をはじめてみる折は 千代も経ぬべし姫小松 御前の池なる亀岡に 鶴こそむれゐてあそぶめれ

と即興で今様を詠み、それを歌ってを見せ一気に寵愛を集めた。

安元3年 / 治承元年(1177年)に清盛の元を離れ出家し、自らを報音尼と称して嵯峨野にある往生院(祇王寺)に入寺する。往生院には仏御前の登場により清盛から離れた妓王と妹の妓女、姉妹の母がおり、共に仏門に励んだ。その時点で彼女は清盛の子を身ごもっており、尼寺での出産を憚り故郷の加賀国へ向かう。その途中、白山麓木滑(きなめり)の里において清盛の子を産むが、死産。治承2年(1178年)には帰郷し、治承4年8月18日1180年9月9日)に死去した。その最期については、彼女に魅入られた男の妻たちの嫉妬による殺害説や自殺説など諸説ある[1]。墓所は小松市原町にある。

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テレビドラマ
舞台

脚注

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参考文献

  • 山本清嗣、藤島秀隆 『仏御前』北国出版社、1979年7月31日。 

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仏御前(ほとけごぜん)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/11 16:31 UTC 版)

源氏 (漫画)」の記事における「仏御前(ほとけごぜん)」の解説

清盛[弟]に気に入られ愛し合った白拍子15歳。二ヶ月清盛[弟]の関心失い自分から祇王寺清盛[弟]に捨てられた女の寺)へ行く。

※この「仏御前(ほとけごぜん)」の解説は、「源氏 (漫画)」の解説の一部です。
「仏御前(ほとけごぜん)」を含む「源氏 (漫画)」の記事については、「源氏 (漫画)」の概要を参照ください。

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