弁内侍とは? わかりやすく解説

べん‐の‐ないし【弁内侍/辨内侍】


弁内侍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/02 06:11 UTC 版)

弁内侍(べんのないし、正体字:辨內侍、生没年不詳)は、鎌倉時代初期の女流歌人。『弁内侍日記』の作者。女房三十六歌仙の一人。藤原信実の娘。藻璧門院少将の妹、後深草院少将内侍の姉。後深草院弁内侍(ごふかくさいんの べんのないし)とも呼ばれた。


注釈

  1. ^ 各句の頭に「南無阿弥陀仏」を詠み込んだ連歌のようだが、「仏」が「ふ」なしで「つ」のみとなっている。
  2. ^ 『権中納言実材卿母集』(宮内庁書陵部蔵)の上巻77~148の歌は「春夏秋冬恋雑」に部類されているが、この部分こそは実材母が弁内侍に送って批評を請うた家集だったのではないかとされる(金光桂子 2010)。
  3. ^ この直後の歌で、実材母から弁内侍に、和歌を書くための料紙三十帖を贈った上で、この紙では書きつくせないでしょう、と鼓舞している様子が窺える。
  4. ^ この他に、新院少将内侍名の1首(巻第十二)は、宝治二年百首では弁内侍作である(安井久善 1971)。
  5. ^ この他に、弁内侍名で1首(巻第三)あるが、詞書に「永承四年祐子内親王家歌合」とあるので別人。
  6. ^ 『弁内侍日記』奥書に「此集後深草院辨内侍歌多見之仍號彼集」(群書類従本による)。また、「家集」の名称を持つ伝本もある(坂口博規 1988)。

出典

  1. ^ 森田兼吉 1990
  2. ^ 『尊卑分脈』 師通公孫法性寺
  3. ^ 『新後拾遺和歌集』 巻第十七 雑歌下 01448
  4. ^ 『新拾遺和歌集』 巻第十八 雑歌上 01587
  5. ^ 群書類従』 和歌部 巻第二百廿四 現存卅六人詩歌
  6. ^ 『続千載和歌集』 巻第十九 哀傷歌 02060
  7. ^ 金光桂子 2010
  8. ^ 『井蛙抄』 巻六 雑談
  9. ^ 三好.吉井 2010
  10. ^ a b 藤川功和 2007


「弁内侍」の続きの解説一覧



弁内侍と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「弁内侍」の関連用語


2
急めく デジタル大辞泉
100% |||||

3
蔀屋 デジタル大辞泉
100% |||||

4
出褄 デジタル大辞泉
100% |||||

5
弓杖 デジタル大辞泉
100% |||||

6
石灰の間 デジタル大辞泉
100% |||||

7
あらま・す デジタル大辞泉
92% |||||

8
折り松 デジタル大辞泉
92% |||||

9
読経争ひ デジタル大辞泉
92% |||||


弁内侍のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



弁内侍のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの弁内侍 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS