新撰菟玖波集とは? わかりやすく解説

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しんせんつくばしゅう〔シンセンつくばシフ〕【新撰菟玖波集】

読み方:しんせんつくばしゅう

室町後期の準勅撰連歌集。20巻宗祇(そうぎ)らの撰。明応4年(1495)成立永享(1429〜1441)以降の約60年間の作品2050句を収録代表歌人は心敬宗砌(そうぜい)・専順など。新菟玖波集


新撰菟玖波集

読み方:シンセンツクバシュウ(shinsentsukubashuu)

室町時代連歌集。宗祇ほか編。


新撰菟玖波集

読み方:シンセンツクバシュウ(shinsentsukubashuu)

分野 連歌

年代 室町後期

作者 一条冬良飯尾宗祇〔撰〕


新撰菟玖波集

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/21 00:09 UTC 版)

新撰菟玖波集』(しんせん つくばしゅう)は、連歌(れんが)の選集の一つ[1]一条冬良および三条西実隆宗祇兼載らが共同編集して室町時代後期の1495年(明応4年)に成立した[1]。全20巻[1]。収録された連歌は1429年の作品がもっとも古い[1]。この選集は文人との交流があった武将である大内政弘の発起によって出来た[1]。収録作は全2052句で、後土御門天皇心敬宗砌、選者である宗祇が作った連歌の他、武士が作った連歌も多く選ばれている[1]。「連歌がもっとも洗練された時期の選集」と評価されている[1]

1396年に成立した連歌選集である『菟玖波集』と同様に付句(つけく)を和歌の勅撰集のテーマ別分類(部立〈ぶだて〉)にならって分類し前句(まえく)と共に収載し、発句(ほっく)はまとめて『新撰菟玖波集』では第19巻と第20巻に収載してある[1]。ただし『新撰菟玖波集』には俳諧の部はない[1]。当時はユーモアや滑稽をねらった俳諧の連歌が流行していたが、『新撰菟玖波集』の編者は俳諧の連歌を収録せず、洗練された句風である純正連歌すなわち有心連歌(うしんれんが)の確立を意図した[2]

奥田勲他編による『新撰菟玖波集全釈』全8巻および別巻が三弥井書店によって1999年から2009年にかけて刊行された[3][4]。他に岩波書店の『日本古典文學大系』第39巻『連歌集』に伊地知鐵男の校訂・注釈によって「新撰菟玖波集抄」として一部分が収録されている[5]。研究書として1969年に風間書房より刊行された金子金治郎著『新撰菟玖波集の研究』がある[1][6]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j 奥田勲新撰菟玖波集」『日本大百科全書(ニッポニカ)』小学館コトバンク。2023年1月27日閲覧。
  2. ^ 光田和伸「新撰菟玖波集」『改訂新版 世界大百科事典平凡社、コトバンク。2024年1月2日閲覧。
  3. ^ 両角倉一「奥田勲・岸田依子・廣木一人・宮脇真彦、編『新撰菟玖波集全釈』全八巻・別巻」『學苑』769、昭和女子大学、2004年。
  4. ^ 新撰菟玖波集全釈国立国会図書館
  5. ^ 日本古典文學大系』第39巻『連歌集』伊地知鐵男校注、岩波書店、1960年。ISBN 4000600397
  6. ^ 木藤才蔵金子金治郎氏著『新撰菟玖波集の研究』」『連歌俳諧研究』37号、俳文学会、1969年。

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