馬遠とは? わかりやすく解説

ば‐えん〔‐ヱン〕【馬遠】

読み方:ばえん

中国南宋画院画家。河中(山西省)の人。字(あざな)は欽山。夏珪(かけい)とともに南宋院体山水画代表し、「馬夏」と並称される。日本室町期山水画大きな影響与えた生没年未詳。→残山剰水(ざんざんじょうすい)


馬遠

南宋画家浙江錢塘生。字は欽山、清献先生称せられた。光宗寧宗両朝間、画院待詔務め山水人物花鳥院中独歩といわれた。

馬遠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/06 08:24 UTC 版)

黄河逆流(故宮博物院

馬 遠(ば えん、生没年不詳)は、南宋の画家。は遙父。は欽山。当時において夏珪と並ぶ院体画の代表的な画家。

略歴

本貫河中府杭州銭塘県に住み、光宗寧宗の治世(1189年-1224年)に画院待詔(宮廷画家)として活動した。画家の一族で、曾祖父の馬賁・祖父の馬興祖・伯父の馬公顕・父の馬世栄・兄の馬逵・子の馬麟、みな画院の画家だったことから「馬氏一族は五代に渡ってみな画手である」と記されており、山水人物花鳥画どれも画院中第一と評された。

李唐・劉松年・夏珪と並んで南宋四大家の一人とされる。夏珪と同様に、山水を描く際に画の一角のみに風景を描いて、広い余白を設けた(「辺角の景」)。

作品

風雨山水図

伝馬遠作品

  • 『風雨山水図』 (東京静嘉堂文庫) 1幅 絹本墨画淡彩 国宝 - 馬遠だけでなく夏珪の画風も認められることから、両者に後れた時代の作と考えられるが、現在馬遠の真筆が極僅かであり、南宗画院の作風や秀逸な水墨技法を今に伝える絵として貴重。
  • 寒江独釣図』 (東京国立博物館) 1幅 絹本墨画淡彩 重要文化財
  • 山水図』 (MOA美術館) 1幅 絹本墨画淡彩 重要文化財
  • 『山水図』 (大徳寺龍光院) 1幅 絹本墨画淡彩 重要文化財

関連項目

参考資料




馬遠と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「馬遠」の関連用語

馬遠のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



馬遠のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
株式会社思文閣株式会社思文閣
Copyright(c)2025 SHIBUNKAKU Co., Ltd. ALL RIGHTS RESERVED.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの馬遠 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS