ロマン
「ロマン」の基本的な意味
「ロマン」とは、一般的には夢や理想を追い求める心情や、そのような物語性・情緒を持つ作品や現象を指す言葉である。文学や芸術作品においては、現実離れした物語や登場人物が抱く理想を表現する際に用いられることが多い。また、日常生活においても、現実とは異なる理想的な世界や状況を夢見ることを「ロマンを感じる」と表現することがある。「ロマン」の語源
「ロマン」の語源は、中世ヨーロッパの言語である「ロマンス語」に由来する。ロマンス語は、ラテン語から派生した言語であり、フランス語やイタリア語、スペイン語などが含まれる。中世ヨーロッパでは、騎士や貴族の愛や冒険を描いた物語が流行し、これらの物語はロマンス語で書かれていたことから、「ロマン」という言葉が生まれた。その後、この言葉は夢や理想を追い求める心情や、現実離れした物語性・情緒を持つ作品や現象を指す言葉として広く使われるようになった。「ロマン」の類語
「ロマン」にはいくつかの類語が存在する。例えば、「幻想」は、現実とは異なる想像上の世界や状況を指す言葉であり、「ロマン」と同様に夢や理想を追い求める心情を表すことができる。また、「情緒」は、ある状況や物事に対して感じる心の動きや気分を指し、作品や現象が持つ「ロマン」に対応する感情や雰囲気を表現する際に用いられることがある。「ロマン」に関連する用語・知識
ロマン主義
ロマン主義は、18世紀後半から19世紀にかけてヨーロッパで起こった文学・芸術運動である。この運動では、個人の感情や想像力を重視し、現実離れした物語性や情緒豊かな作品が多く生み出された。ロマン主義は、「ロマン」の概念と密接に関連しており、その影響は現代の文学や芸術にも見られる。ロマン派
ロマン派とは、ロマン主義の影響を受けた作家や芸術家のことを指す。彼らは、個人の感情や想像力を重視した作品を創作し、現実とは異なる理想的な世界や状況を描いた。代表的なロマン派作家には、ウィリアム・ブレイクやウィリアム・ワーズワース、サミュエル・テイラー・コールリッジなどがいる。ファンタジー
ファンタジーは、現実世界とは異なる架空の世界を舞台にした物語のジャンルである。ファンタジー作品では、魔法や神話の生き物などが登場し、現実離れした物語性や情緒が描かれることが多い。ファンタジーは、「ロマン」と同様に夢や理想を追い求める心情を表現することができる。「ロマン」を用いた例文
1. 彼女は古い城に憧れを抱き、そのロマンを追い求めてヨーロッパを旅した。 2. その小説は、現実とは異なる理想的な世界を描いており、読者にロマンを感じさせる。 3. 彼は宇宙に対するロマンを持ち続け、天文学者としての道を歩んでいる。ロマン【(フランス)roman】
ロマン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/05 14:01 UTC 版)
ロマン / ローマン
Roman
「ロマン」には、Romanに直接由来するものがある。同系語としては、英語のromantic(ロマン主義的)を「浪漫的」とした音訳に由来するものがある。
日本語で単に「ロマン」と言えば、ロマン主義もしくはそれから変化した意味であることが多い(特に、漢字で「浪漫」と書いた場合)。
- Romanから来たもの
- ローマの
- ローマ帝国の
- ローマ・カトリックの
- ラテン語の
- ローマ字の
- ロマン諸語 - 俗ラテン語を起源とするヨーロッパの言語の総称。
- ローマン体 - 欧文フォントの種類の名で、和文フォントの明朝体にあたる位置づけにある。
- フランス語のromanから来たもの
- フランス語のromantismeから来たもの
- ドイツ語のRomantikから来たもの
- 人名
- 地名
- ロマン (アン県) - フランス・アン県
- ロマン (ドゥー=セーヴル県) - フランス・ドゥー=セーヴル県
- ロマン (ウール県) - ウール県
- ロマン=シュル=イゼール
- ロマン (ルーマニア)
- ロマン (ブルガリア) - ブルガリア北西部ヴラツァ州の町、およびそれを中心とした基礎自治体。
- 音楽作品
- 浪漫-ROMAN- - 憲三郎&ジョージ山本のシングル曲。
- 浪漫 〜MY DEAR BOY〜 - モーニング娘。のシングル曲。
- ROMAN (曲) - 加藤ミリヤのシングル曲。
- Roman (アルバム) - Sound Horizonのアルバム。
- フィクション
- 日本の漫画『SKET DANCE』の登場人物、早乙女浪漫の愛称。「SKET DANCEの登場人物」を参照。
- 企業
その他
- LAWMAN(ロウマン) - 伊藤明弘の漫画。
- ローマン (競走馬)(Lawman) - フランスの競走馬。
関連項目
ロマン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 02:30 UTC 版)
1925年、『贋金つくり』(『贋金つかい』とも訳される)を発表。これはジッドが唯一「ロマン」として認めた代表作であり、ドストエフスキーやイギリス小説(フィールディング、ディケンズ、スティーブンソンなど)から学んだ手法をとりまぜた作品である。作中にエドゥワールという小説家が登場し、作品と同名の小説(「贋金づくり」)を書くという設定になっており、いわゆる「小説の小説」になっている。このようなメタ的な手法(「紋中紋」)は後のヌーヴォー・ロマンの作家たちに多大な影響を与えたと言われる。 作品には、生涯の妻であった従姉・マドレーヌの影響が強く、『背徳者』、『狭き門』などに彼女の影を持った女性キャラクターが登場している。しかしながら、マドレーヌのことを愛しながら性交渉をもたず(「白い結婚」)、マルク・アレグレとの同性愛関係により結婚生活は破綻をきたしていたと言われる。このアレグレとの関係は、自伝的な特色がある『日記』に詳しく書かれている。また、彼にはエリザベート・ヴァン・リセルベルグ(テオ・ファン・レイセルベルヘの娘)という愛人も存在しており、1923年に一女カトリーヌをもうけている。ジッドはエリザベートに「私はただ一人の女性しか真に愛すことがないだろうし、若い男にしか真の欲望をもてない。しかし君に子供がいないのを見るのは忍び難く、また、私自身に子供がいないのも耐え難い」と書き送っている。また、『コリドン』(1924年)では男色を擁護し、つづく自伝の『一粒の麦もし死なずば』(1926年)で自らの同性愛的性向をカミング・アウトした。
※この「ロマン」の解説は、「アンドレ・ジッド」の解説の一部です。
「ロマン」を含む「アンドレ・ジッド」の記事については、「アンドレ・ジッド」の概要を参照ください。
「ロマン」の例文・使い方・用例・文例
- ロマンス語では形容詞は性と数が修飾する名詞と一致する
- ロマンス語は互いに似通っている
- 救いようのないロマンチスト
- このあたりの環境はロマンチックな気分とは合っていない
- ロマン派画家風の絵
- ロマンス物の映画
- アジア映画祭は日本のすばらしくロマンチックな映画から始まった
- ロマン主義運動
- 私たちはロマンスシートに座って映画を見た。
- その映画は感動的にロマンチックだ。
- それは忘れられないほどロマンチックな話だった。
- ロマンチックな高校コメディ
- ロマンチックな愛は普遍だ。
- それはとてもロマンチックですね!
- 彼女はとてもロマンチストで繊細です。
- ロマンティックなドラマを観るのが好きでした。
- その手紙は私をロマンチックな気分にさせる。
- なんてロマンチックなの!
- ファーストキスは、もっとロマンチックなの想像してたのに。
- 彼女はロマンティックになっていたので、人間はどこであれどこか片隅に住むべきところを見つけ、その周りに自分の全人生を整えていくべきだということを受け入れるような受動的な精神状態にまだ陥っていなかったのである。
ロマンと同じ種類の言葉
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