ローマン‐たい【ローマン体】
読み方:ろーまんたい
⇒ローマン
ローマン体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/01 03:57 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ローマン体(ローマンたい、英: Roman type)とはアルファベットのセリフ体書体の一群を指す[1]。セリフの項も参照のこと。
あるいは別義として、セリフの有無は問わず、立体活字、すなわち垂直に正立した書式のことを指す[2]。イタリック体の項も参照のこと。
歴史的には、古代ローマの碑文で用いられた書体を意識してデザインされた経緯を持つ活字体を指し、イタリック体、ブラックレター体などと区別された。
英語圏においては、古代ローマに起源を持つ書体群を指すときは大文字で Roman type と、近代以降の書式としての立体活字を指すときは小文字で roman type と呼び分けることが慣例的に行われる[3]。
歴史
ローマン体は、イタリアの人文主義者達が古代ローマの碑文で用いられた書体の復興を目指し、8世紀末のカロリング小文字体を真似て作られた[4]。「ローマン」の名称もこの経緯に起因する。活字としては1465年に、アルノルト・パナルツとコンラート・スヴァインハイムにより初めて用いられた[4]。細部にブラックレター的な特徴を残した活字であった。
現在一般的なローマン体は1470年にニコラス・ジャンソンがデザインしたものがベースとなっている[4]。
20世紀以降よく使われるローマン体の例としては、ギャラモン、タイムズ・ニュー・ローマン、ボドニ、バスカヴィルなどがあげられる。
自然科学
自然科学・工学分野において、記号類のイタリック体(および立体)表記の使い分けについては、イタリック体(用法)を参照のこと。
出典
- ^ Isamu Hazama、タイポグラフィデザイン入門 2 「ローマン体」、『Fontasist』、2011年12月1日 。2012年10月11日閲覧。
- ^ “Design and Typography”, The Chicago Manual of Style (14 ed.), The University of Chicago Press, (1993), ISBN 0-226-10389-7
- ^ Robert Bringhurst (2008), The Elements of Typographic Style (3.2 ed.), Hartley & Marks Publishers
- ^ a b c ローマン体、『インキュナブラ〜西洋印刷術の黎明〜』 (国立国会図書館)、2004年 。
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ローマン体 (Roman-type)
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「レタリング」の記事における「ローマン体 (Roman-type)」の解説
日本字の明朝体に当たる書体で、大きくオールド・ローマンとモダン・ローマンに分類される。
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「ローマン体」の例文・使い方・用例・文例
- ローマン体の活字.
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