四大奇書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/23 23:58 UTC 版)
四大奇書(しだいきしょ)とは、中国で元代から明代にかけ、俗語体で書かれた4つの長編小説の総称。「奇書」とは「世に稀なほど卓越した書物」という意味である。「四大奇書」は清代前期の書店が販売促進用につけたキャッチフレーズであり[1]、その名は清中期の乾隆年間(1736年 - 1795年)に芥子園刊本において確立した[2]。
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- ^ 『「四大奇書」の研究』(小松謙、汲古書院、2010年、ISBN 9784762928857)序。
- ^ 『明代小説四大奇書』(浦安迪(Andrew.H.Plaks)、中国和平出版社、1993年)第一章「文人小説的歴史背景」。
- ^ 川越泰博編『中国名数辞典』国書刊行会、1980年、p. 51。
- ^ 中国文学者井波律子は、『中国の五大小説』(上下、岩波新書, 2008-09年)で、講演体で設立順に論じている。
- ^ なお、「四大名著(中国語版)」の記載によれば「四大名著」に『金瓶梅』を加えて「五大名著(五大奇書)」、さらに『儒林外史』を加えて「六大名著(六大奇書)」と呼ぶ場合があるが、出典は不明である。
- ^ ただし、ここで注意を要するのは日本における三大奇書、四大奇書は誰が提唱したかが不明であること。さらに、これから先この奇書と呼ばれる作品が今の四つより増えて、五大奇書、六大奇書に拡張されていかないとは言い切れない。
- 1 四大奇書とは
- 2 四大奇書の概要
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