四大宗派
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 16:46 UTC 版)
ニンマ派、カギュ派、サキャ派、ゲルク派を、チベット仏教の四大宗派と呼ぶ。 ニンマ派 - 「古派」の意。パドマサンバヴァを宗祖とし、古代王朝時代に導入されたとされる古訳のタントラ群(ニンマ・カマ)と埋蔵教典(テルマ)に依拠する。 カギュ派(カギュー派) - マルパ(中国語版、英語版)、ミラレパを宗祖とする。カルマ派、ツェルパ・カギュ派、ディクン・カギュ派、ドゥク派、パクモドゥ派などの多数の支派に分かれている。詳細は「カギュ派」の項を参照のこと。 サキャ派 - 元朝の時代にはチベットに政権を確立し、サキャ・パンディタやフビライ・ハーンの帝師パクパが出た。 ゲルク派 - ツォンカパを宗祖とし、秘密集会タントラを重視している。ダライ・ラマ、パンチェン・ラマが属する。近世以降の最主流派。カダム派(英語版)(カーダム派) - アティシャを中心とする運動。ゲルク派は、この宗派の後継者を自認する。四大宗派のすべてに影響を与えた後、ゲルク派が新カダム派、ガンデン流として教団組織化した。現在この宗派は存在していない。
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