蒸気発生装置の構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 04:16 UTC 版)
戦後開発のEF58形からは末期まで主流となった貫流ボイラー型の蒸気発生装置(SG)となった。これは燃焼室の中にとぐろ状の水管を配置したものであり、水を水管の一方から押し込み循環させることなく蒸気に変えることができ、装置内の保有水量が少ないため起動性や負荷追従性に優れるものである。機関助士の手を煩わせず自動で蒸気を供給することを意図したが、蒸気量や蒸気温度を安定させるためには水や蒸気の出入りと熱の供給をバランスさせる高度な制御技術が必要であったため当初は技術が追いつかず「冷凍機関車」との異名ができた。しかし燃焼機構などを改良した結果安定した運転が可能になり当初の目的を果たすことができた。なお、SGの燃料としては電気機関車には燃料費節約のため重油を、ディーゼル機関車では燃料共通化のため軽油を使用(鉄道事業用の軽油のため無税)した。
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