清浄分散剤とは? わかりやすく解説

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清浄分散剤

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

清浄分散剤

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 07:11 UTC 版)

潤滑油」の記事における「清浄分散剤」の解説

エンジンなどの運転で生成する有害な不純物潤滑面から取り除きエンジン内部清浄に維持するまた、焼き付き故障を防ぐ。一般的に清浄分散剤を使用するエンジン等の寿命長くなる。主にエンジンオイル用いられる通常添加量は2~10%であり、他の添加剤比べて基油対す配合量が高い。米国日本では添加剤需要量における清浄分散剤の比率50%前後達すると考えられている。 不純物とは不溶性金属粉スラッジ)であり、金属表面摩擦する微少ながら金属削れて溶解性金属分子スラッジ前駆体(スラッジプリカーサ)が現れるスラッジ前駆体が油中に蓄積していくと多数前駆体重合して高分子量の不溶性成分となる。不溶性成分凝集若しくは沈殿してスラッジとなる。潤滑面に存在する摩擦摩耗原因となり、潤滑油混入する潤滑油酸化劣化原因となる。すると、機械焼き付き故障につながる。 清浄分散剤は多機能であり、スラッジ分散作用スラッジ前駆体可溶化作用燃料燃焼生成物潤滑油劣化生成物由来する酸性物質中和作用を持つ。さらに、スルホネートは防錆作用も、フェネートは酸化防止作用有する清浄剤:スラッジ前駆体化学的に中和しスラッジ発生防止するための有機酸金属塩化合物金属清浄剤とも呼ばれるディーゼルエンジンオイル場合、カーボンデポジットが高温により生じ清浄剤はカーボンデポジットのエンジン内の付着を防ぐ。中性/過塩基性金属BaCaMg)スルホネート、過塩基性金属BaCaMg)フェネート、過塩基性金属CaMg)サリシレートなど。 分散剤低温時でスラッジや煤を油内に分散させ、摩擦磨耗防止するコハク酸イミドコハク酸エステルベンジルアミン(マンニッヒ化合物)など。

※この「清浄分散剤」の解説は、「潤滑油」の解説の一部です。
「清浄分散剤」を含む「潤滑油」の記事については、「潤滑油」の概要を参照ください。

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