石油添加剤
【英】: petroleum additives
石油製品に少量添加して性能を向上させる物質をいう。石油製品の添加剤は、主として燃料油と潤滑油用である。燃料油添加剤には、アンチノック剤(四アルキル鉛など)、セタン価向上剤(硝酸アミルなど)、表面着火防止剤(クレジルジフェニルホスフェートなど)、酸化防止剤(N 、N'-ジイソプロピル-p-フェニレンジアミンなど)、金属不活性化剤(N 、N'-サリチリデンジアミノプロパンなど)、助燃剤(アルキルベンゼンスルホン酸塩など)、帯電防止剤(アニオン活性剤など)などがある。潤滑油添加剤としては、油性剤(高級アルコールなど)、摩耗防止剤(りん酸エステルなど)、極圧剤(ジスルフィドなど)、さび止め剤(スルホン酸塩など)、泡消し剤(シリコーンなど)、清浄分散剤(スルホン酸塩など)、流動点降下剤(塩素化パラフィンなど)、粘度指数向上剤(ポリイソブチレンなど)、酸化防止剤(チオリン酸亜鉛など)などがある。石油製品中の各種添加剤の試験方法は、ガソリン中の鉛(四アルキル鉛)が JIS K2255 および ASTM の D3237 などに、同じくマンガンが ASTM D3831 に、ディーゼル燃料油中の硝酸アルキルが ASTM D4046 などに、潤滑油中の金属類が ASTM D811 に、それぞれ規定があるが、その他多くのものは規格化されていない。一般に蒸留、溶媒抽出、各種クロマトグラフなどによって分離するか酸分解し、容量法、吸光光度法(可視、赤外、紫外)などで定量する場合が多い。 |

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