セメント添加剤
【英】: cement additives
セメント・スラリーの性質を坑内条件や作業方法に適したものにするために、セメントまたはセメント溶解水に混入される物質をいう。セメント添加剤には次のような種類がある。 (1) 速硬剤:セメントの水和反応を促進し、早期強度を増すために用いられる。塩化カルシウムがよく用いられる。 (2) 遅硬剤:セメントの水和反応を抑制し、シックニング・タイムを長くするために用いられる。 (3) 脱水減少剤:浸透性の地層やガンパ-孔などの箇所で脱水現象によってセメント・スラリーが部分的に固まってプラグを作ることを防止するために用いられる。 (4) 分散剤:セメント粒子を溶解水中に均一に分散させ、セメント・スラリーの流動抵抗を減少させてセメンチングにおける圧力損失を小さくすると同時に、乱流を生じやすくして泥水との置換効率の向上を図るために用いられる。 (5) 低比重添加剤:セメント・スラリーの逸水を避けるために比重を減ずる目的で加えられるセメントより軽い物質で、ベントナイトがよく用いられる。低比重添加剤は、セメント・スラリーのコストを下げることにも役立つ。 (6) 高比重添加剤:高圧層にまたがるセメンチングの際に、セメント・スラリーの比重を高くするために用いられる。バライトがよく使われる。 (7) 逸水防止剤:ギルソナイト、くるみの殻、セロハンくずなどが用いられる。 (8) 高温脆化防止剤:硬化したセメントが高温にさらされて強度を失うのを防ぐために加えられる。30 ~ 40 %のシリカフラワーを加えるのが普通である。 |

せめんとてんかざいと同じ種類の言葉
- せめんとてんかざいのページへのリンク