V型20気筒とは? わかりやすく解説

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V型20気筒

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/20 20:27 UTC 版)

V型20気筒(ブイがたにじっきとう)はレシプロエンジン等のシリンダー配列形式の一つで、20個のシリンダーがV字型に配置されている形式である。当記事では専らピストン内燃機関のそれについて述べる。V20と略される。

解説

この気筒数のエンジンは一般的ではないが、大規模なディーゼルエンジンに採用例がある。たとえば1960年代ゼネラルモーターズのエレクトロ・モーティブ・ディヴィジョン(EMD、現在は別会社化されエレクトロ・モーティブ・ディーゼルとなっている)が製造したEMD SD45形ディーゼル機関車には20気筒のEMD 645系エンジンが搭載された。このエンジン形式名は1気筒あたりの排気量立方インチで表しているので、エンジン全体の排気量は211リットルとなる。出力は3,600英馬力(2.7メガワット)であった。EMDは後に645系の発展形であるEMD 710系エンジン搭載のEMD SD80MAC形ディーゼル機関車も製造した。EMDは現在もこのエンジンを製造しており、主に発電機や船舶に用いられている。

船舶用のV型20気筒ディーゼルエンジンはかつてメルセデス・ベンツも製造していた。またバルチラは発電機用に現在も出力13,500馬力(10メガワット)のV型20気筒エンジンを製造している。

自動車に採用されている例としては、400トン積みの超大型ダンプトラックde:Liebherr_T282に90L/3,650英馬力(2,722 kW)のMTU製「DD 20V4000」エンジンが採用されている。




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