Tバーリフト・Jバーリフト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 05:53 UTC 版)
「滑走式リフト」の記事における「Tバーリフト・Jバーリフト」の解説
TバーリフトやJバーリフトは、大規模リゾートや地方を問わず、割と小規模なゲレンデに採用されている事が多い。日本での設置例はかなり減少しているが、海外のスキー場では割と多く設置されている。この形式のリフトは一定間隔で設置した支柱の滑車上を循環している支曳索(ケーブル)で構成され、一方の折返装置に動力装置(モーターなど)が取り付けられている。支曳索から垂れ下がっている搬器にはリコイル(巻き取り式)ケーブルがあり、その先にそれぞれ長さ1m程のT字形またはJ字形のバーが取り付けられている。スキーヤーやスノーボーダーはバーを脚の間に通して跨がる、または腰や背中にあてがうなどして、牽引されつつ雪面を滑り上がって移動する。 米国の最初のTバーリフトは1940年にピコマウンテンスキー場に設置されたが、それはロープトゥ・リフトを大きく改善した物と考えられている。それとは別に、1937年にはウィスコンシン州のリブマウンテン(現在はGranite Peak Ski Area)に自家製のTバーが設置された。 1930年代に発明されたJバーリフトは、1930年代に北米とオーストラリアに設置され、1938年からオーストラリアニューサウスウェールズ州のシャーロットパスにあるスキー場に導入された。 JバーリフトはTバーリフトとよく似ているが、Jバーリフト搬器の乗車定員は1人となっている。そのためJバーリフトは、後に乗車定員が2倍となるTバーリフトに徐々に取って代わられていった。 Tバーリフトは基本的に2人乗車となっているが、1人で乗る場合はT形バーに直接掴まるか、T形バーの片側を脚の間に通して跨がった上で支曳索から下がっているスティックに掴まって乗車する。
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